部員はだれ?

今から約10年ぐらい前、高校生だった私の実体験です。
当時吹奏楽部に所属していた私は、同期の部員達と共に校舎内の戸締りをしていました。

部活終わりに校舎内の窓閉めを確認するのですが、私たち学年の吹奏楽部は全員で7人で、3つのグループに別れて確認作業をすることに。
その時に、ふとした悪戯心から怖がりのA子を驚かせようと計画し、私とB子は4階の教室の戸締り、A子とC子は5階の教室、残りの3人は3階の教室に向かいました。

まず私とB子は4階の全ての教室を回って、残っている人がいないか確認しながら、窓の戸締りを確認した後、3階を見回ったグループと合流。その後一人ずつ分かれて教室に隠れ、A子とC子が降りてくるのを待っています。

しばらくしてから、A子とC子が確認を終えて降りてきて、私たちの隠れている階に歩いてくる音と声が聞こえてきました。
C子は私たちが驚かすことを知っているので、二手に分かれて見回りを提案し、思う存分驚かせようと思い、A子のいる隣の教室の壁ドンドンッ!と叩くのです。

驚いて声を上げるA子。
驚きすぎてC子を置いて走り去っていった先の教室に、隠れていたB子が同じようにドンドンッっと音を立てる。
またも驚いたA子は悲鳴と共に腰を抜かして立てなくなってしまいました。

そこに笑いながら全員が合流し、7人揃ったところでドッキリでしたー!とネタばらし。
少し怒ったA子に皆で謝り、校舎を出ようとしたその瞬間、誰もいないはずの教室からドンドンドンッ!と壁を大きく叩く音が聞こえてきました。

一瞬で静かになる7人。
何が起きたのか分からず顔を見合わせてハッとなり、腰を抜かしているA子を皆で担いで急いで外に出ました。

校舎の外にでると校庭に、なぜかそこにはA子がポツンとたたずんでいます。
A子は驚かれてことに腹を立てて、真っ先に校庭まで逃げた、なぜ皆で酷い事をするのかと泣きながら訴えているのですが・・・。
振り返ると昇降口で靴に履き替え、少しふらふらしながら、私たちの後ろをついてきたはずのA子はいません。
恐ろしくなって、全員で逃げるように帰ったのでした。

あの物音はいまだになんだったのか分からず、A子は本当にA子なのでしょうか?
卒業して暫くたって、みんなで集まる機会があったのでA子にこの話をしてみると、全く覚えていないと言っていました。

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