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ロッキード社の飛行機の思い出

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ロッキード社の飛行機、それは「戦争か平和か」を問いかけます。
私が小学生だった1970年前後の思い出から、話を始めさせて頂きます。

私の故郷は北海道の札幌市です。
当時の私はミリタリーのプラモデルに夢中だった事もあって、自衛隊基地のあった千歳空港に、よく父親はドライブがてら家族を連れていってくれました。

経済的に決して裕福ではなかった我が家。
飛行機に乗るのではなく、飛行機を見に行くのです。

ハイライトは何と言っても、自衛隊のジェット戦闘機の離陸シーンです。
金網のフェンス越しでの見学でしたが、コクピットのパイロットの表情が見える程、接近できました。

離陸するのは、アメリカ・ロッキード社のF104スターファイター。
戦後から今に至るまで、世界各国から様々なジェット戦闘機が世に出ましたが、スタイルの美しさという点でF104は今もって上位の座を守る事が出来るのではないでしょうか。

細長いロケットの様な胴体に、翼面積の小さな主翼を付けたT尾翼の戦闘機なのですが、その洗練されたスタイルは見事と言う他は有りません。
F104のデビュー当時、ロッキード社は「人間が乗る最後の戦闘機」と豪語したのも頷けます。

National Archives and Records Administration [Public domain], via Wikimedia Commons

このF104が尋常ならざる轟音と共に幼い私の目の前を滑走し、瞬く間に大空の果てへと消えてゆくのでした。

小学校の高学年になると、少しずつ第二次世界大戦史を紐解き始めます。
そんな中、軍神・山本五十六連合艦隊司令長官を殺したのは、ロッキード社の戦闘機であった事を私は知りました。

ブーゲンビル上空で、一式陸上攻撃機という爆撃機に乗っていた山本長官を襲ったのは、ロッキードP38ライトニングという戦闘機からなる部隊だったのです・・・
P38ライトニングは双胴、つまり二つの胴体を持つ特異なスタイルを誇る戦闘機でした。

F104スターファイターとP38ライトニング・・・同じロッキード社の戦闘機です。

かつては敵同士であったのが、今はF104スターファイターの銀翼に日の丸のマークを付けて日本を守っているのです。
私の心は複雑でした。

月日は流れ、高校生になったころだと思います。
書店での立ち読みで、私は戦後間もないころに活躍した、優雅なスタイルの旅客機の写真集に見とれていました。
それは、胴体に曲線美を取り入れ、三枚の垂直尾翼を持つロッキード・コンステレーションという名称の4発のプロペラ旅客機でした。

「またしてもロッキード・・・」

By NACA [Public domain], via Wikimedia Commons

しかし、今度は戦闘機ではなく、世界の人々を結ぶ旅客機だったのです。
写真集は白黒で、その中に手を振りながら笑顔でタラップを降りるスチュワーデスの姿が有りました。

残虐な殺戮に明け暮れた第二次世界大戦が終わり、平和な時代がやって来た事を象徴するかの様な一枚でした。

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