新型コロナウィルスが様々な影響を日常生活に及ぼす中、2020年秋に日本での公開が決定していたハリウッド映画「MIDWAY」の公開はどうなるだろう。
2019年にアメリカ本国で公開されたこの映画「MIDWAY」は、その題名通り太平洋戦争のミッドウェー海戦をテーマとしたハリウッド製作の戦争アクション映画だ。
ミッドウェー海戦をタイトルとはしているものの、日米開戦前から始まり、続いて真珠湾攻撃や開戦劈頭で劣勢に立たされたアメリカ側が戦意高揚を企図して実施したドゥーリットル隊による日本本土への爆撃など、ミッドウェー海戦に至るまでの戦いも包括して描かれている。
当初機会があって本作品を実際に鑑賞するまでは、本作における日本海軍連合艦隊司令長官の配役が豊川悦司だと知って、いかにも戦が細すぎて山本五十六には不向きでは無いかと内心感じていた。しかし実際に見てみると、そこはやはり役者の役作りの巧みさというべきか、頬に微妙にたるみがあり、帽子を被った豊川悦治の姿は思ったほどの違和感が無くそれなりに感じられた。
しかしこれまでも大作を手がけてきたローランド・エメリッヒ監督作と言うこと、アクションやCGにも定評のあるハリウッド映画という期待感の大きさ故か、作品の戦闘シーンを見た感じは、正直こんなものかと思うほど、そこまで迫力があるとは感じなかった。もちろん個人的な感想であり、主観なので断定は出来ないが、例えば日本の映画の「永遠のゼロ」の航空戦闘のシーンの方が、むしろ個人的には衝撃を受けたと言うのが偽らざる感想だ。
「永遠のゼロ」では航空機の機関砲の空薬莢がスクリーン狭しと飛び交い、臨場感に満ちた戦闘シーンだと思った記憶があるが、遙かに大金がつぎ込まれているであろうハリウッド映画に期待値が高すぎたのだろうか?例えば陸上の戦闘ではあるが、これならば「プライベート・ライアン」のノルマンディー上陸作戦の描写の方が圧倒的に迫力があったと思えた。
ストーリーに関してはやはりハリウッド映画なので、アメリカ中心の安易なヒロイズムが漂う点は割り切って見る必要はあるだろう。
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