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学ぶことの多いミリタリーのプラモデル

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一国の存亡をかけて設計された、大戦中の兵器。
勝利に対する開発者たちの執念や苦悩をプラモデルで偲ぶことが出来ます。

プラモデルの全盛時代と言えば、1970年前後ではないでしょうか。

零戦や戦艦大和、米原子力空母エンタープライズ、ナチスドイツのタイガー戦車、英空軍の花形・スピットファイア戦闘機などなど・・・。

そうしたミリタリーモデルのキットが売り場を賑やかに飾っていた時代で、当時、私は小・中学生で友達の影響もあってハマりにはまり込みましたね。

ja:利用者:宮本すぐる [CC BY-SA 3.0via Wikimedia Commons

洋上モデルとして有名なウオーターラインシリーズが始まったのも、このころですし、歩兵の人形と戦車などを組み合わせた戦場ジオラマなども大流行していました。

田宮模型のミリタリー・ミニチュアシリーズなど、このころの人気モデルが今でも売られているのを目にすると嬉しくなりますよね。

ミリタリーのプラモデルは幼い私に重要な事を教えてくれた様に思います。

それは、第二次世界大戦中、それぞれの国のお国柄とか地理的条件が、兵器のスタイルや機能などに如実に反映されているという点です。

例えばドイツ空軍などでは、視界を重要視したようです。

ですから乗員を極力機体の前方に集めた設計の故、特異なスタイルになっていたり、非対称(ちんば)型の偵察機まで生み出していました。

それから他国に侵略する事を想定した場合、ドイツやソ連は大陸を横断すれば良いので戦車は比較的車高が低く、重戦車なども多く登場していました。

ところが、アメリカの場合は先ず上陸から始めなければなりません。ですから海水が車内に入ってエンジンを傷めるのを防ぐために車高が高いのです。
M4シャーマン戦車などを見ればよく分かります。

Tomás Del Coro from Las Vegas, Nevada, USACC BY-SA 2.0ウィキメディア・コモンズ経由

このほか、山岳地帯が多いイタリアでは、重戦車よりも軽快に動く軽戦車が好まれておりました。

太平洋上の主役といえば、空母です。
今の若い方は驚くかもしれませんが、戦時中の日本は世界有数の空母保有国だったのです。

米英の空母の特長は、煙突を備えている為に艦橋が大きく、シルエットが美しいのです。
エセックス級空母などがそうですね。

U.S. Navy [Public domain], via Wikimedia Commons

これに対して日本の空母は、煙突を船体の中央部から突出させている為に艦橋が小さいのです。けれども瑞鶴などは、勇壮なスタイルをしていると思います。

キットに入っている組み立て説明図には、地図付きで戦史の解説なども掲載されていて地理や歴史の勉強に役立ちましたね。

写真はイメージです。

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