「機動警察パトレイバー」を語りたい!

(C) 機動警察パトレイバー ゆうきまさみ 小学館/週刊少年サンデー
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ライター業をやり色々な業界の話を聞く中で、人が乗る機動兵器型のロボット漫画の週刊連載は難しいと業界のある噂を聞いた事があります。

ロボット物の漫画化は難しく、アニメで動くのとは違い、静止画で動くように見せなければいけない難しさがあるので、機動型のロボット漫画作品は週刊よりも月刊誌向きだと、編集の人に聞いた記憶があります。

そんな中で、週刊少年サンデーで連載していた漫画作品「機動警察パトレイバー」を紹介したいと思います。

パトレイバーとは?

さて本作はどんな内容なのかと言えば、まずパトレイバーについて語りたいと思います。

──1980年代のロボットテクノロジーの急速な発達によって社会に登場した、汎用多足歩行型作業機械「レイバー」は、瞬く間に普及し軍事や民間を問わず、あらゆる分野で使用されるようになった。

しかしそれは新たな社会問題でもある、レイバー犯罪も引き起こす事となってしまう。

警視庁は対レイバー犯罪に対処すべく、警備部内の特機部隊にレイバーを導入する事を決定する。
それが「パトレイバー」の誕生である──

と、大まかな説明はこんな感じです。

(C) 機動警察パトレイバー ゆうきまさみ 小学館/週刊少年サンデー

当時のロボット作品の中では、警察官がロボットを使用し、犯罪者と戦うと斬新な設定で発表され、新感覚のSF作品兼アニメとして見られていました。

作者は「究極超人あーる」や「鉄腕バーディー」で、人気作家になっていた「ゆうきまさみ」氏が描き、独特のテンポのあるノリと作風で物語は進んでいきました。

当時の感覚では、人が搭乗する二足歩行型のロボットモノと言えば、大抵は宇宙戦争やヒーローが地球を救う為にと、正義に味方の乗り物としてありました。

が、この作品では、もしも、現代社会に二足歩行型のロボットが登場し、それが社会に当たりの前の様に普及されたら……と、人々の行きかう社会の日常の中に、あらゆる工業型のロボットが登場し、テクノロジーが進化した社会が描かれていました。

ロボットモノの形を変えた作品

またそのレイバー技術の発展により、レイバーを使った犯罪が横行し、それら犯罪に対応すべく警察がレイバーを使用する事になればと、ロボットモノの形を変えた作品でもありました。

警察官がレイバー犯罪に立ち向かうと、一見カッコいいような感じもありますが、急遽集められた特車二課の面々は、色々な問題をおこしてしまい、またどんな困難に立ち向かいながら成長していくと、人情味のある作品でもあります。

特にこの作品の中で注目すべきなのは、パトレイバーこと「イングラム」が持つ、リボルバーカノンや、ライアットカノンなどのレイバーの武器に目が良き、またキャラクターも、筆者は太田功(おおた・いさお)を押してしまいます。

(C) 機動警察パトレイバー ゆうきまさみ 小学館/週刊少年サンデー

このパトレイバーの物語の中では、彼ほど濃いキャラは無く、暴走しがちな正義感と、警察官なのにトリガーハッピーな性格をしており、いつもレイバー戦でリボルバーカノンを抜くなど、その無茶苦茶ぷっりが大好きでした。

そしてそんな個性派ぞろいの特車二課を纏める隊長の後藤喜一(ごとう・きいち)なども好きなキャラクターでもあります。

飄々としながら、上手く周りを動かし、策士の面を持つなど抜け目のない中年と、理想的な存在感が惹かれるモノがありました。

警察官ゆえに踏み込めない問題や、またレイバーに関わる企業や権力者の思惑や政治的な背景など、見ごたえのあるロボットモノのSF作品。

見て損のない、面白い名作とも言えます。


Writing by イバ・ヨシアキ
二足歩行型兵器は、あまり大きいものではなく、せいぜいにして二階建てくらいの大きさがベストな形だと思う、イデオンよりもボトムズな兵器が好きなミリタリーなライターですが、よろしくお願いいたします。