「Starship Troopers」の盛田式アサルトライフルを語る!

映画の中の架空のアサルトライフルのひとつ「盛田式ライフル」。
日本のガンマニアであっても「盛田式ライフル」と言う名称を聞いて、それが如何なる銃であるのか瞬時に思い浮かぶ人は非常に少数だと思います・・・・其れも無理はなくある映画に登場する架空の銃なのです。

目次

盛田式ライフルってなに?

「盛田式ライフル」は1997年にアメリカで制作されたSFアクション映画「スターシップ・トゥルーパーズ」に登場する、その時代の人類の地球連邦軍 機動歩兵と呼ばれる兵士達の主力アサルト・ライフル。

アメリカのSF映画の架空の銃としては1977年制作の「スター・ウォーズ」や、1982年制作の「ブレードランナー」で奇しくも同じ俳優のハリソン・フォードが使用したブラスター銃がよく知られています。
このうち「スター・ウォーズ」のものは実銃も特異な外観からお馴染みのドイツのモーゼルC96、「ブレードランナー」の銃はは回転式拳銃をベースにしており、多くの方が一度は目にした覚えがあるでしょう。

しかし「盛田式ライフル」は「スターシップ・トゥルーパーズ」と言う作品が「スター・ウォーズ」や「ブレードランナー」ほどに、商業的に成功した作品とは言い難い事もあり、知る人ぞ知る銃と言えるかも知れません。

スターシップ・トゥルーパーズ Sony Pictures Entertainment (C)2001-2011 flag Co.,Ltd

「スターシップ・トゥルーパーズ」と言う映画作品とは?

「スターシップ・トゥルーパーズ」は、1997年に制作されたアメリカのSF映画であるのですが、原作はSFファンの間では高名なSF小説家「ロバート・A・ハインライン」の著作で、1960年ヒューゴー賞受賞作品「宇宙の戦士」が原作です。
但しこの原作「宇宙の戦士」の作中には「盛田式ライフル」は登場しておらず、実写映画化された「スターシップ・トゥルーパーズ」で二次創作された架空の銃と言うべき存在なのです。

原作「宇宙の戦士」が名作との呼び声が高いのは本格的な軍事系SF作品でありまして、普通の青年だった主人公「ジョニー」がある事件をきっかけで卒業後に軍隊へ志願して、兵士として成長していく濃厚なストーリー、SFとしてリアルな設定が最大の理由なのですが、100億円もの製作費を投じた「スターシップ・トゥルーパーズ」は残念ながらB級色が強いのです。

これは多分に原作の「宇宙の戦士」が軍隊とそのあり方をモチーフとし、敵対する「アレクニド」は冷戦下だった当時のアメリカの大敵「共産主義国家」の皮肉であり、アメリカの軍国主義の肯定的なイメージのある作品なのに比して、映画の「スターシップ・トゥルーパーズ」は昆虫型宇宙人と人類の戦闘と言う絵面や、娯楽性に重きが置かれた故だと思います。

これは日本でも漫画を原作とした作品が実写映画化される際にも頻繁に発生している、「あの言いようのない違和感」に近いと考えてもらえれば分かり易いのではないでしょうか?

アメリカ映画以外に1988年に日本でもOVAとして発表され、1991年にテレビ放送されたのですが、こちらも思想としての軍事要素を取り除いた、主人公とヒロインカルメンシータの軍隊青春ラブコメのような作品に仕上がっていました。

因みに「宇宙の戦士」や、「スターシップ・トゥルーパーズ」の続編では、等身大の人間が強化された防護強化服「パワードスーツ」が登場します。海外版の「パワードスーツ」はダサさを感じるデザインだったのですが、1977年に日本で発売されたハヤカワ文庫版の表紙や挿絵に登場「パワードスーツ」は、「スタジオぬえ」の宮武一貴デザインを「加藤直之」イラスト化した、今見ても違和感がないデザインで、後に機動戦士ガンダムのモビル・スーツもこれをモチーフにしていると言われています。

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何故「盛田式ライフル」と言う名称が使われる事となったのか?

少し脱線気味なので話を戻します。
映画「スターシップ・トゥルーパーズ」に登場する人類の地球連邦軍、その中で機動歩兵と呼ばれる末端の兵士達の主力アサルト・ライフルの名称が何故「盛田式ライフル」なのかと言えば、これは純粋にメタ的な理由。それは「スターシップ・トゥルーパーズ」の制作にあたり、日本のSONY社が技術協力を行っていた事が要因であり、SONY社の創業者でカリスマ経営者であった故人の盛田昭雄氏への畏敬の念も込められていたと思われます。

「スターシップ・トゥルーパーズ」は続編となる実写映画が2作品、その後CGによる映画が2作品公開されていますが、一般的に「盛田式ライフル」と言えば1作目に登場した「盛田式アサルト・ライフルMK.1」を指す事が多いです。
但し「スターシップ・トゥルーパーズ」シリーズにはオリジナルの「盛田式アサルト・ライフルMK.1」をベースに、銃身長を切り詰めた「MK.1カービン」や狙撃銃の「MK.1スナイパー」等多くの派生モデルが登場しています。

スターシップ・トゥルーパーズ Sony Pictures Entertainment (C)2001-2011 flag Co.,Ltd

「盛田式アサルト・ライフルMK.1」とべースとなった実銃の概要

「盛田式アサルト・ライフルMK.1」のベースとなった実銃はアメリカ製の「マズライトMZ」。これは具体的にはスターム・ルガー社のミニ14及び30ライフルをブルパップ式に変換して造られたものであります。
マズライト社は他社のライフル等の機関部を、自社で製造したブルパップ方式の本体にコンバージョン化した銃器を手掛けており、スターム・ルガー社とマーリン・ファイアアームズ社の2社の製品に対応しています。

「盛田式アサルト・ライフルMK.1」のベースの「マズライトMZ」はブルパップ方式により全長673mとコンパクトであり、オリジナルのスターム・ルガーミニ14及び30の全長946mmより273mmも短い仕上り。。残念ながら「盛田式アサルト・ライフルMK.1」の全長は不明ですが、映画の画面上でのインパクトを重視してか「マズライトMZ」よりも遥かに銃身長が延ばされており、大元のミニ14及び30よりも見た感じは長いです。

また実銃の「マズライトMZ」はベース同様にミニ14版は5.56mm×45弾、30版は7.62mm×39mm弾を使用しますが、「盛田式アサルト・ライフルMK.1」の映画での設定は7.62x51mm弾であり、かつてのバトル・ライフルと同様。
「盛田式アサルト・ライフルMK.1」の映画上の設定は装弾数は何と160発とされており、例えば現実のミニミ分隊支援火器などが100発及び200発の装弾数の場合、幅広の弾帯・弾倉を必要とするのと比べるとリアリティは薄いです。

更に「盛田式アサルト・ライフルMK.1」は、銃身下部に8ゲージの16発の装弾数のポンプアクション式ショットガンが取り付け可能で、7.62x51mm弾と同様に物理的な弾丸を昆虫型宇宙人相手に乱射する戦い方に用いられています。

■Muzzelite Bullpup 10 22
Stephen Scheer, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

「盛田式ライフル」を「スターシップ・トゥルーパーズ」で見た印象

「スターシップ・トゥルーパーズ」の主人公たち人類は、地球連邦軍の機動歩兵として「盛田式ライフル」を支給され主兵装としているが、敵である昆虫型宇宙人は人類より遥かに巨大で自らの手足や羽で攻撃してくる。そのため基本接近戦が中心の戦闘形態となるため、折角の「盛田式ライフル」とは言えストックを頬付けして正確な射撃を行うようなケースは少なく、ほとんどの機動歩兵が腰だめの姿勢でひたすらに乱射。

その様はまるでM60機関銃を乱射しまくるランボーのようであり、近未来的なフォルムを醸し出す目的でブルパップ方式の「マズライトMZ」をベースに選択したのだろうが、その必然性はほとんど感じられません。
7.62x51mm弾をフルオートで射撃しまくるも機動歩兵達に銃の反動は全くと言って良いほど見受けられず、また近年の作品では飛び散る薬莢の迫力がアニメですら強調される傾向にあるが、その点も控えめに見えます。

それでもコアな「スターシップ・トゥルーパーズ」ファンは一定数存在しているようで、YouTubeなどでは自作の「盛田式ライフル」を披露している方も多いので興味のある方は探してみるのも一興かも知れない。

出演:キャスパー・ヴァン・ディーン, 出演:ディナ・メイヤー, 出演:デニース・リチャーズ, 出演:ジェイク・ビジー, 出演:ニール・パトリック・ハリス, 監督:ポール・バーホーベン
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