世界の国々でも軍隊にはお金をかけているものです。
日本の防衛費も先進国で上位に入っていることは有名です・・・でも内実は・・・
防衛費トップ10
現在、日本の防衛費は世界のトップ10に入っています。
このことで「軍事費が多すぎ」などと言われますが、実際にはどうなんでしょうか?
防衛費に占める約65%が実は、人件費と食費、設備の維持費というランニングコストなんです。
やたらめったら武器を買っている印象がありますが、装備調達費は約17%程度に過ぎないのです。
予算が年度によってばらつきがありますが概ね5兆円として、ランニングコストで3兆円以上は消えてしまうことになります。
つまり、武器を買うお金は8500億円くらいということになるんです。
「なんだこんなに予算あるじゃん」って思いがちですが、これは陸海空すべてのトータルです。
しかも、弾薬やサプライ品の調達費も含んでいるのです。
じつは金欠?
ですので、正面装備や新装備にお金をかけすぎると・・・
現場の末端の装備がなかなか更新されなくなるのです。
自衛隊は基本的に金欠状態と言えます。
駐屯地祭りなどで営内に入ると、トイレがものすごくクラシックだったりしますよね。
ボイラーも骨とう品レベルのものを、施設科などの技術職がメンテナンスして使っていたりします。
地方の普通科連隊の隊舎は昭和の校舎に近いまま、最低限の補修だけで使われ続けているんです。
素顔の自衛隊?
一方、海外の軍隊では「金食い虫」と揶揄される航空自衛隊はというと・・・
航空祭などでお邪魔してよーく見てみましょう。
カマボコ型のクラシックな倉庫に、これまたクラシックなトラックや牽引車、リフトなどが部隊番号付きで残ってます。
現役で大昔の装備を、むりむり稼働しているのです。
あまりにクラシックすぎて、カメラを趣味の一部の人は、このような航空自衛隊で使われている、マニアックかつクラシックな装備を専門に撮影する人もいるくらいなのです。
つまり、抑えるところは必要以上に抑えている・・・ということです。
防衛予算が何兆円突破という見出しや、見た目の派手な戦闘機や戦車、護衛艦や装備類だけで「自衛隊は金使いすぎ」というイメージを抱かれがちですが、内実はとてもお金がなく、質素倹約して運営されている組織なのです。
※画像はイメージです。
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