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山岳信仰と伝承

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まだまだ新型コロナウイルスが猛威を振るう昨今、キャンプや登山といったレジャーに注目が集まっています。
山開きの時期になると、様々なイベントも催されるようになったので、それも登山をするうえでの楽しみのひとつとなっています。
しかし、この山開き。あなたは本当の意味をご存知でしょうか。

目次

山開きの意味

山によっても様々ですが、一般的な山開きの時期は3月から7月ごろに多く設定されています。
これは、その時期に「安全な登山が楽しめますよ」と言った意味はもちろんのこと、本来は古来からの山岳信仰に起源があるのです。

動植物や水といった大自然の恩恵と遭難や山火事のような災い。そのどちらをも生む場として猛々しくも優雅にそびえる山々は、太古の人々によりそれ自体を信仰の対象と位置付けるにふさわしいのです。

そしてこうした山岳信仰者の中に、山での修練を積む者が現れます。一方で、山岳信仰者ではない一般人からすると、荷を轢いた山越えのみならず、暗く、方角も見失いがちになる山は、入山自体がとても危険でした。
そして文化の発展が盛んとなった江戸後期になると、ようやく登山が徐々にレジャーとして広まったとされています。

山開きとは、こうした時代背景の中、徐々に一般人の入山が増えていったことで山岳信仰者たちが山の神に、全ての人の入山を許してもらうお伺いを立てる風習から来ているのです。
要するに神が入山許可をする限定的な時期が山開きなのです。

地元に伝わる言い伝え

このことにまつわる言い伝えが私の地元、千葉県市原市にも存在します。
石神という地に存在するとある山で、昔、山開きをしていない時期に、ある若い女性が山菜を摘みにその山へと入ってしまいます。

その山ではこのころ、神が木々の数を一本一本数えていたのですが、そこに足を踏み入れた女性はなんと、神に木と見間違えられてしまい、そのまま女体型の木へと変えられてしまいます。
木へと変えられてしまったその女性は、現在も戒めとしてとある神社の神木として祀られているのです。

山開きではない時期の入山にまつわる言い伝えは、このほかにも単純な化け物の伝承や、山中で遭遇したときに先に笑わないと災いを及ぼす神など、様々な物が各地に点在しています。
それは総じて、古来の人が山という存在を尊びながらも恐れていたということが伺えるのです。

あなたも山のレジャーに挑戦する際は、時期、そして未知との遭遇に十分お気を付けください。

※画像はイメージです。

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