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現れたモノはまだあるのか?

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これは、私が中学生の夏休みに祖父の田舎で遭遇した不思議な出来事の話です。

目次

祖父の田舎

祖母は私が幼い頃に亡くなり、祖父だけが山の麓の一軒家に住んでいました。
毎年、お盆と年末年始に家族で祖父の家へ泊まりにくのですが、そこは周りを山に囲まれ、交通アクセスは車のみの田舎町。ちなみに一番近い駅は、バスに乗って1時間はかかります。
町とはいえ、あるのは寂れた商店街ぐらいで何もない地域。

中学3年生にもなると、夏休みにわざわざなんにも無い田舎に行くなんて、面倒くさいと思う年頃です。
しかし高校受験前のリフレッシュとして良いと親に言われ、しぶしぶ祖父の家に行くことになりました。

リフレッシュというのは言い訳で、つまるところ、お盆の法事用の手伝い要員でありまして、到着した早々から家の中を大掃除、法事に使う仏具磨きとこき使われたのでした。
一段落ついて、父とともに庭で一服していると、もうすぐ日の入りの時間。夕日が遠くの山に向かって沈んでいこうとしています。

夕日が2つある?

その時、私は違和感を覚えました。夕日が2つあるように見えるのです。
父も同じ方向を見ていたので、おそるおそる聞いてみます。
「ね、太陽の左側にある光はなんだろう?」
「あれは飛行機やろ。」
その2つめの太陽のそばを飛んできた、飛行機の点滅する光のことだと思っています。

「いや、違うんよ。山に沈みかけてる夕日があるやろ。その左に、もうひとつ夕日みたいな大きさの何かがあるけど、あれ何?飛行機が今横切った上にあるやつ」
「は?そんなもん見えへんのやけどな。」
不思議な話ですが、父には2つめの太陽が見えないのです。

私は自分の目がおかしくなったのかと思い、目を瞬いたりこすったりしましたが、それでも、2つめの夕日はそこから動きません。
そうしているうちに本物の太陽は山に沈んでいき、2つめの太陽は動かずにその場所でだんだん薄くなり消えていったのです。
父には最後まで見えなかった。
それ以外に不思議な事はなく、そんな事があったことさえも忘れてしまいました。

あれは何だったのか?

あれから時が経過し元気だった祖父が亡くなり、葬儀で田舎に訪れました。
同じように庭で沈みゆく夕日を見ていると思い出し、「あれは何だったのか?」と考えてみたのです。

その時、最近何かで聞いた言葉が浮かんできました。
・・・・純粋な子どものうちはに起きたできごと、目に見えたもの聞えたものを素直に受け入れることができる。それが、たとえ霊やUFOなどの、あり得ない出来事でも。
しかし大人になるにつれて、常識を優先する理性が芽生え、見たものをそのまま信じることができず、やがてはそれ先入観から心にフィルターがかかってしまい、見えなくなってしまうのです。

たぶん私が見えて、父が見えなかったのはそのためなのかと思います。
理屈ではそんなものかな?と思うのですが、2つめの太陽はいった何だったのでしょう?
もしかしたら見えないだけで、そこにあるのでしょうか?

※画像はイメージです。

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