この世にはいろいろな映画がありますが、中には実際に起きた事件を元にして制作されたものもあります。どのような事件・事故が元になっているのか気になる人もいるでしょう。
あの映画は本当にあった話だったのかと驚く人もいるかもしれません。今回実際あった事件・事故などを元にして制作された作品をご紹介いたします。
デトロイト(2017年)
アメリカの映画で、デトロイトの街で起きた暴動事件の中、暴動のあった場所から少し離れたモーテルで発砲がありました。安易な気持ちから発砲したことがきっかけで、悲惨な事件になっていくストーリーです。アメリカでの人種差別を題材にしていて、当時の差別について理解することができます。
アルジェ・モーテル事件(1967年)
デトロイト市内のホテルで起こった事件で、デトロイト暴動の中心地から少し離れた「アルジェ・モーテル」というホテルで起こった黒人殺害事件です。一般市民である黒人3人が暴行によって亡くなりましたが、これに関与したデトロイト市警は全員無罪になっています。
アルゴ(2012年)
アメリカのサスペンス映画で、イラン革命において包囲されてしまったアメリカ大使館から脱出した大使館員たちを脱出させるため、架空のSF映画のスタッフに化けて脱出を試みるというストーリーです。映画スタッフとして身分を偽装し、秘密裏に脱出させるという大胆な作戦が描かれています。
イランアメリカ大使館人質事件(1979年)
映画で使われた作戦は実際「カナダの参謀」と呼ばれていて、「アルゴ」というタイトルのSF映画を制作するという設定でした。この事件はイランイラク戦争によって外交的に孤立したことから、イラン側は人質を解放することになります。たくさんの人たちが人質生活の後帰国することになりました。
ルーム(2015年)
カナダとアメリカの映画で、ある部屋で生まれたジャック少年は母から部屋の事実を聞かされることになり、母と一緒に脱出するというストーリーです。二人はうまく逃げることができたのですが、外の世界には厳しい現実が待っていました。
フリッツル事件(2009年)
エリーザベト・フリッツルが父であるヨーゼフから18歳~42歳まで監禁されていた事件です。性的虐待によって7人の子供を出産していて、彼女は監禁部屋に一緒に住んでいた娘を病院に連れて行ったことによって、事件が発覚されるきっかけになりました。犯人のヨーゼフには終身刑が言い渡されます。
隣の家の少女(2007年)
アメリカの映画で、田舎に住んでいるデヴィッドの隣家のルース宅に、メグとスーザンの姉妹がやって来ます。ルースはメグをいじめるようになり、その虐待はエスカレートしていくストーリーです。
シルヴィア・ライケンス殺害事件(1965年)
下宿代の支払いが延滞したことがきっかけになってこの事件は起こりました。ガートルード・バニシェフスキーはシルヴィア・ライケンスを虐待するようになり、自分の息子たちや近所の若者なども彼女への虐待に参加させることになります。虐待によってシルヴィアは亡くなってしまいました。ガートルードが懲役18年になり、出所後彼女はアイオワ州において肺ガンによって60歳で亡くなります。
コレクター(2012年)
アメリカのサスペンス映画で、刑事のマイクは連続娼婦失踪事件を捜査中、娘が誘拐されてしまいます。彼女は娼婦と間違われて誘拐されてしまい、犯人の手から逃れようと画策するのです。
ゲイリー・ハイドニック事件(1986年)
犯人のゲイリー・ハドニックは自分の子供を産ませるため、娼婦たちを誘拐しました。彼女たちが抵抗すると虐待や拷問などを加えていて、中には亡くなった人もいます。逃げ延びた者の通報によって彼は逮捕されてしまい、彼には死刑が執行されました。
チェンジリング(2008年)
アメリカの映画で、シングルマザーのクリスティンは息子のウォルターがいないことに気付きます。彼女は警察に捜査を依頼したのですが、警察は別人を見つけて彼女の息子だと言い張りました。彼女は警察の都合によって精神病院送りになりましたが、彼女は息子の捜索を諦めることはありません。
ゴードン・ノースコット事件(1920年代)
この事件では20人の少年が犠牲になっていて、周辺に死体を埋めていた。犯人のゴードンの甥が彼の犯行を告白することによって事件は明るみになり、彼には死刑が執行されます。
アミスタッド(1997年)
アメリカの映画で、歴史映画の傑作として評価されている作品です。歴史に忠実なストーリーになっていて、アフリカで暮らしていたシンケは拉致され、仲間たちと一緒に奴隷として船に積み込まれます。船はキューバ沖で遭難することになり、奴隷たちは反乱を起こすのです。
アミスタッド事件(1839年)
奴隷として乗船したジョゼフ・シンケを含む53人の奴隷たちが反乱を起こし、舟を乗っ取った事件です。アメリカで投獄されてしまいましたが、奴隷たちは連邦議会議員のサポートもあって自由の身になることができ、故郷のアフリカに帰ることができました。
15時17分、パリ行き(2018年)
アメリカの映画で、テロリストを制圧するストーリーです。主人公たちが巻き込まれた事件での行動だったり、主人公たちの幼少時代や事件に会う前なども描かれています。テロから国を救った主人公たちは国から表彰されるようになりました。
タリス銃乱射事件(2015年)
高速鉄道タリスにおいてイスラーム過激派が銃を発泡する事件がありました。乗客を混乱に陥れましたが、アメリカ人やイギリス人の複数の人によって見事制圧することになります。犠牲者を出さずに事件を収束することに成功しました。
幼い依頼人(2019年)
韓国のサスペンス映画で、児童福祉館に勤務するジョンヨプにダビンが虐待を告白します。ダビンは弟を殺害した罪で逮捕され、彼を救うためジョンヨプが弁護するストーリーです。
漆谷(チルゴク)継母児童虐待死亡事件(2013年)
継母が娘を殺害しその罪を娘の姉に対して擦り付けた事件で、その後姉も継母の被害者であったことが分かりました。犯行に加わった実父と一緒に、継母には懲役19年が言い渡され、実父には懲役6年が言い渡されます。
父の祈りを(1993年)
イギリスの映画で、無実のジェリーはパブ爆破事件の容疑者にされてしまい、一緒に容疑者にされた亡き父ジュゼッペの遺志を継いで無実を勝ち取るストーリーです。ジェリーの再審が始まるようになり、新たな証拠が浮かんでいきます。
バーミンガム・パブ爆破事件(1974)
イギリスのバーミンガムで起きた連続爆破事件で、200人という死傷者を出しました。6人が冤罪で逮捕されるようになりましたが、無罪判決によって解放されるようになります。これはイギリス最大の冤罪事件と呼ばれていて、真犯人は今も見つかっていません。
最後に
実際起きた事件や事故などを元に制作された映画をご紹介しました。映画を見てから事件を調べてみるのもよし、事件を調べてから映画を見るとまた違う奥深いものを感じることができるでしょう。
これらの作品にはリアリティが溢れていて、映画を通して世界においてどのような事件・事故が起こったか理解することができます。
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