世界にはいろいろな実話映画があり、実際起った話になるのでストーリーに興味を持ちやすかったり、思わず集中して見てしまいます。あの映画が本当にあった話とはと驚くこともあり、中にはフィクションよりも面白いケースがあるでしょう。
実際あった事件でも映画として鑑賞することによって、真相を理解することができたり、残虐性などを肌で感じることができます。今回本当にあった話を映画にした作品をご紹介します。
死ぬほどあなたを愛してる(2019年)
カミールはシングルマザーで、闘病中の娘であるエズメを献身的に看病していました。ある日主治医が変わることによって、エズメの運命が変わっていきます。主治医はカミールに不審を抱くようになり、カミールの行動はどんどん過激になっていくお話です。ある時を機会に二人の関係はほころび始め、エズメは自分がカゴの中の鳥だったことに気付くようになります。
ディー・ディー・ブランチャード殺害事件(2015年)
長期間にわたる虐待に耐えられなくなったジプシーが、恋人に母のディー・ディーを殺害するよう依頼した事件です。健康なのに自分の娘に薬を投与していたり、車いすに縛り付けておくなど、ディー・ディーの狂気を感じることができます。身体的にも精神的にも虐待を受けていたジプシーには同情の声が上がりましたが、有罪になり刑務所に入ることになります。
モンスター(2003年)
元娼婦で殺人者の女性の生涯を描いています。アイリーンはバーでセルビーと出会い、二人は愛し合うようになりました。お金のために売春することになりますが、その際殺人を犯していきます。主役の女優は映画のために体重を増量していて、まったく別人のような容姿になっているので驚きます。
アイリーン・ウォーノス事件(1989年)
アイリーンは7人の男性を殺害していて、死刑が執行されています。彼女は生まれた環境が悪く、若い頃から売春で生計を立てていました。30代になると同性の恋人と出会うことになり、一緒に生活するようになります。その後彼女の行動はおかしくなりたくさんの殺人を犯すようになりました。逮捕されるようになり、薬物注射によって死刑が執行されます。
チャプター27(2007年)
ビートルズのジョン・レノンが亡くなった時に持っていたという「ライ麦畑でつかまえて」の章数が26だったことから由来しています。彼を殺害したチャップマンからの取材がベースになっていて、彼を殺害するまでの3日間の様子が映画になっています。ビートルズが解散してから数年後、彼は音楽活動を休止してニューヨークで過ごしていました。自宅のアパートの前で、彼は射殺されることになります。
ジョン・レノン殺害事件(1980年)
ジョンが自宅に帰る途中、チャップマンが発砲し出血性ショックで亡くなります。すぐに救急車によって搬送されましたが、病院で死亡が確認されました。犯人はその場で逮捕され、刑務所で今も服役しています。彼は有名になりたくて殺したと言っているそうです。
es[エス](2001年)
複数の男性を看守と囚人に区分して、大学にある地下の疑似刑務所においてしばらく生活させることになります。彼らはその役になりきるようになり、やがて暴走していくストーリーです。最初は穏やかな雰囲気なのですが、やがて些細ないざこざがきっかけになって、看守と囚人は対立していくようになります。
スタンフォード監獄実験(1971年)
刑務所を舞台にして、普通の人たちが肩書や地位などを与えられることによって、どのように行動するのかについて実験が行われました。被験者は新聞広告などで集められるようになり、看守グループと受刑者グループの分けて生活するようになります。しかし暴力行為が見られるようになったため、看守役は続行を希望するよう抗議しましたが、途中で中止されることになりました。
ワールド・トレード・センター(2006年)
生還した警察官の実話から着想を得ました。警察官はいつものように勤務していると、飛行機がビルに激突します。彼らはビルに取り残された人たちを避難させるために、ビルの中へと向かうのです。
アメリカ同時多発テロ(2001年)
アメリカで起きたテロがベースになっていて、当時世界中の人が目を疑ったシーンがメディアに流れました。アルカイダによって飛行機がハイジャックされ、二機がビルに突入することになります。周囲にあるビルにも大きな損害を与えており、多数の死者は負傷者を発生されました。ビルの跡地はきれいに整備されて、再建されるようになったり、慰霊碑が建設されています。
ゾディアック(2006年)
アメリカのスリラー映画で、若いカップルが銃で殺害される事件が起こります。しばらくすると、ゾディアックという人物からメディアに手紙が送られてきました。警察は必至になって犯人を捜査するですが、その後も殺人は続いていきます。人間ドラマが中心に描かれていて、俳優たちの演技が光る作品です。
ゾディアック事件(1968~1974)
カルフォルニア州で若いカップルたちが次々と殺害されていきました。警察やメディアには犯行をにおわす声明文が郵送されていて、劇場型犯罪として有名です。いまだに犯人は捕まっておらず、今もなお犯人に関する証言や主張などが寄せられています。最後の手紙は1974年の消印があり、解読できない暗号のようなものが記述されていたそうです。
バンク・ジョブ(2008年)
イギリスのクライム映画、裏社会から足を洗った主人公が銀行強盗を行なうことになり、見事成功するのですが、お金と一緒に著名人のスキャンダル写真も見つけます。このことから主人公は政府や警察などに追われるようになり、大事件に巻き込まれていくというお語です。
ウォーキートーキー強盗(1971年)
ベイカーストリート強盗事件とも呼ばれていて、ロイズ銀行が強盗に襲われるようになりました。強盗団は銀行から離れたところからトンネルを掘って金庫に侵入することになります。被害総額は300万ユーロ相当ではと言われており、一部は警察によって回収されました。
ユナイテッド93(2006年)
テロリストにハイジャックされた飛行機が舞台になっています。犯人たちは暴力によって機内を支配しようとするが、乗客は彼らに立ち向かっていくストーリーです。乗客たちは協力して犯人の一部を殺害しますが、残りの犯人は操縦室に突入していきます。
ユナイテッド航空93便テロ事件(2001年)
同時多発テロで93便がハイジャックされ、テロに巻き込まれることになります。乗客は全員亡くなっていて、その中には日本人大学生も含まれていました。最終的に飛行機は墜落しましたが、犯人の操縦ミスだったり、乗客や乗員たちの抵抗があったと言われています。結果的にこの飛行機はビルに突入することなく、テロを阻止したことになります。
海にかかる霧(2015年)
韓国のサスペンス映画で、不漁に悩む船長はお金のために中国系朝鮮族の密航を行なっていました。密航者を乗せて海に出ていると、女性が海に転落してしまいます。乗組員が海に飛び込み彼女を助けますが、次第に好きになっていきます。乗組員は彼女を機関室へと招きますが、そこへ海洋警察が乗った船がやって来るのです。
テチャン号事件(2001年)
韓国に密入国しようとたくさんの中国人を乗せた船で起きた事件で、密閉された倉庫にいたため多くの人が亡くなりました。通気口がない部屋で窒息死することになり、遺体を布団で隠しておき、その後海の中へと投げ捨てます。生き残った人は船着き場に到着し、食料を求めて民家に立ち寄り、住民の通報によって事件が発覚しました。船長たちは逮捕されることになります。
マリオネット私が殺された日(2017年)
韓国の映画で、主人公は同級生たちに高校時代レイプされ、その動画をネットに流された過去があります。彼女は名前を変えて夜間高校の教師になっっていて、結婚が決まっていましたが、ある日マスターという謎の人物から脅迫を受けるようになりました。生徒も同じ手口で脅されており、主人公は過去の恐怖に怯えるようになります。
密陽(ミリャン)女子中学生集団性暴行事件(2004年)
女子中学生たちが男子高校生たちから集団レイプの被害を受けていて、金品などを取られたり個人情報をインターネットに流出されました。警察は犯人たちを拘束して書類送検すると、少年院に収容されることになりましたが、結局前科が付いていないままです。
最後に
実際あったことがベースになっているので、作品にはリアリティを感じることができます。事件を調べてから作品を見るとより共感を覚えることができ、より理解も深まるでしょう。
世界ではどんな事件が起こっているのか把握することができ、日本の事件と比較しながら鑑賞すると新しい発見があるかもしれません。
※画像はイメージです。
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