自衛官の暮らしは常に転勤と引越しがもれなくついてきます。
結婚した時に、夫の大先輩の奥様から実践を交えて教えて頂いたのが、転勤の段取りと引越しの大掃除です。
大きな流れから小さな流れまで、それはもう痒い所に手が届くレベルの段取りをご指導いただきました。
自衛官は概ね二年おきに転勤します
定期異動の時期になると、私たちは引越し会社の手配や掃除の段取りから、例えば子供の幼稚園や学校、習い事などの二次的な情報までをとりまとめ、長ければ二か月ほどの時間をかけて、突発的な転勤が発生した場合など、短いと一週間ほどでそのすべてを仕切るのです。
今のようにインターネットが発達していない時代には口伝や手書きのメモで情報を伝えて、嫁同士がお互いに補い合う体制も作っていました。
何よりも大切にしてきたのが『人脈』だったのです。
みな同じように苦労を重ねてきた同志なので、お互いに支援しあい、もし自分の居住地に来る時には手伝いに向かい、送り出す側ならば掃除やゴミ捨てなどを請け負い助け合ってきました。
そういうつながりの中で構築された嫁ネットワークは、ずっと大切にしていきたいと思う絆です。
彼女らは戦友です
お互いの子供たちのことも含めて、家族のように思う人たちがいます。
勤務年数が長くなると、自分たちよりも若い世代の奥さんたちとの交流も増えてきます。
遠方で結婚して間もなく転勤、誰も頼れる人もいない、友人もいない、そんな土地に来た奥さんたちのフォローも、私たちのようなおばちゃんの仕事だと思っています。
ただ押しつけがましくなると悪いなと思うので、人伝に連絡先を渡して『何か困ったことがあったら頼ってね』というところから始めます。
自分が同じ立場だったときに助けてくれた人の存在はとてもありがたかったので、そんな先人のようになりたいと思っています。
そんな若い世代に子供が生まれるとまるで孫のように見えてきます。
その子が大きくなるまで、何事もなく日本が平和でありますように・・・といつも思うのです。
※画像はイメージです。
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