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そこにあるのにぶつからない「なにか?」

これは、僕と2人の友人が体験した出来事です。

あれはもう15年以上前の事。
少し離れた町にナンパをして、女の子と深夜までカラオケを楽しんでいました。
僕は車の運転があったため、お酒は飲んでいませんでした。

楽しい時間はあっという間に終わり、女の子たちと別れて帰宅することにしました。
車に乗り込むと、後ろのBは直ぐ寝てしまいました。
Bはいつもこの調子なので、Aと話をしながら帰宅していました。

町から自宅までは山道を通って40分。
走り出して15分ほどすると、いきなり目の前にもくもくと霧がたちこめてきました。
視界は7~8メートル位だったでしょうか?
ですが地元で走りなれた道だったため、速度はそのままで進んでいきます。

しばらくすると、地元で有名は心霊スポットのトンネルが見えて来ました。
真っ白な濃霧にトンネルの古くさいライトに照らされて、トンネル内全体がオレンジ一色に染まっていました。
早く帰りたいので、スピードも落とさずトンネルを抜けると、いままでの濃霧が嘘みたいにスパッと晴れたのです。

僕は「嘘でしょ!?こんなことある?」とA話しかけます。
Aは「ほんとだね、なんか気持ち悪な」と言葉を交わした次の瞬間・・・対向車線の方から、なにか解らない物が飛び込んできました。

僕は「うわっ!!」と言って急ブレーキを踏みかけたましたが、なにか解らない物とぶつかった感覚がありません。
今、目の前であり得ない事が起きている。
ブレーキを踏んで車を止める勇気がありませんでした。
なぜなら、そのなにかは猛スピードで走る車の横、5メートルほどの距離を保ったままついてくるのです。

僕は目を凝らしてそのなにかを見ると、人の顔なのです。
右に流れるようにバサバサと長い髪を揺らし、口元は少し笑っている女性の顔なのです。

僕はとてつもない恐怖を感じながらも、必死に逃げます。
目を背ける事が出来ないので、助手席のAの太ももを左手で揺らしました。
Aは声も出せないのかずっと、うん、うんと頷いていました。

その時間が1分程だったと思いますが、すごい長い時間あの顔を見ていたような気がします。
その後、大きいカーブに差し掛かったところで、すうーっと左に消えていったのです。

いきなり黙り込んだ2人に気が付き、後ろで寝ていたBが「おい?どうしたの?なんか言えよ!」と怒鳴りますが、あまりの恐怖に僕は「帰宅したら説明する」とだけ伝えて運転を続けました。

帰宅後にAと僕は見た物について話をしましたが、同じものが見えていたそうです。

僕の母親にその話をすると、「あそこのトンネルは昔から女の人が出ることで有名なんだよ。お母さんは10代の頃、あそこでバックミラーに写ってたことあったんだから。」という話を聞いて、あのときの顔を思い出しまた恐怖しました。

※画像はイメージです。

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