知らないようでやっぱり知らない「防衛大学校」

自衛隊の幹部を養成する「防衛大学校」。
今回、その中身を少しだけお伝えしようと思います。

防衛大学校とは

防衛大学校は神奈川県横須賀市にあり、学生数およそ400名の「大学校」です。
※文部科学省が設置するのが「大学」、他省庁が設けるのが「大学校」
学生の身分は「自衛隊員」であり、「自衛官」ではありません。

在学中に学ぶ内容は他の大学と大きくは変わらない・・・と見せかけて、「防衛学」「戦争史」といった独特の科目が存在します。

訓練!

そして、最も特徴的なのが「訓練」。
「国防のために必要な技能・知識を習得するため」、1学年から4学年まで、年に2シーズンの「訓練期間」が設けられています。
1学年次は全員共通の、2学年以降は陸・海・空と要員が分かれそれに応じた内容を学び習得していきます。

学年ごとに(要員を問わない)特徴的な訓練(およびそれに類するもの)があります。

1学年は「遠泳」(4km)(クラゲが最大の敵)(ラッコ泳ぎしながら食べる乾パンがおいしい)
2学年は「カッター訓練」(漕艇術)(尻と手のひらが剥ける)(悲しいかな潮目の影響が大きい)
3学年は「断郊」(クロスカントリー団体戦)(手りゅう弾投げやトラック押し等がある)

中でも「カッター訓練」は、それを避けるために退学してしまう方も出るほど「過酷」です。
※これを耐えられないなら自衛隊の責務にも耐えられない・・・という判断をしている部分もあります。

訓練は間違いなく「ハード」ですが、それを通して「国防」の精神の修得、そして「同期」の頼もしさ・有難さを感じることのできる有益なものでもあります。

寮生活

学生は着校(入校前)と同時に入寮し、そこで4年間の学生生活を送ります。
時代により8人(1~4学年がそれぞれ2人ずつ)、4人(同各1人ずつ)、2人(同学年2人)と変遷があります。
私が在籍していたころは2人部屋(員数により3人)でした。

一般的にイメージされる寮とやることは大きく変わりませんが、「規律の徹底っぷり」が全く異なります。
点呼、清掃、食事、登校(課業整列・行進と言います)。
すべてが「徹底」されており、「不備」があれば即(あるいは課業後)駆け足。
友人が昔ある予備校の寮に入っていた時「めっちゃ厳しいわー」と言っていたのですが、防衛大の話をしたら黙ってしまいました。

開校祭

一般の「文化祭」「学園祭」に類するもので、内容も一部を除きそれに準じます。

その一部ですが
・パレード(制服、着剣担銃)がある
・パラシュート(空挺部隊)が降ってきたり、グラウンドで空砲が鳴り響いたり
・「棒倒し」

学生にとっては「棒倒し」が最も重要です。

「学生隊」は4つの大隊に分かれており、その大隊対抗で競技が行われます。
「練習」は「周りをブルーシートで加工」等、他大隊に手の内を見せないようにして行います。
大隊ごとに戦略的特色があり、「1戦目の対戦相手」がカギになることも。

開校祭では校門開放となりますので、機会があれば是非見学に行ってください!
他のイベントでは「水泳大会」(高飛び込みが人気)、「大隊対抗運動戦」(柔道と銃剣動の気合が入りすぎて大変)などがあります。

まとめ

防衛大学校について紹介させていただきました。
やっていることは「普通の大学」に「少々プラスアルファ」があるだけですが、その「プラスアルファ」が、凄い。
4年間の訓練で、国を背負うに足る人材が育つ仕組み、そして育つ人材があります。

自衛官一人の背中に、国民1,000人がいる。
在籍時、教官に言われた言葉です。 吉田茂元首相の訓話に並ぶ、私の聞いた名言。

こういった思いを胸に、学生は日々を送っています。

以上、Q州男子でした。
それでは、これにて御免!


Q州男子
イノシシとシカが好きな素人猟師です。
刃物チョイスに情熱をかけており、良いものが無ければ自分で作ってます。

※画像はイメージです。
※どなたか防衛大学の写真を提供してください。

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