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アメリカ海軍所属、特殊部隊ネイビーシールズってどんな部隊?

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アメリカ軍の特殊部隊は何かと問われたならば、多くの人が「グリーン・ベレー」や「デルタ・フォース」などの部隊名を真っ先に挙げるのではないかと思います。これらはアメリカ陸軍に所属する特殊部隊ですが、「デルタ・フォース」はその存在を公に認められた部隊ではなく、映画やドラマから認知度が高まった存在のようです。

一方の「グリーン・ベレー」はアメリカ軍の編成上にも実在する部隊で、正式名称はアメリカ陸軍特殊作戦コマンド・第1特殊部隊コマンド・特殊部隊グループとなっています。

この陸軍の「グリーン・ベレー」に相当するアメリカ海軍の特殊部隊こそが「ネイビー・シールズ」であり、アメリカ海軍特殊戦コマンド・海軍特殊戦グループの総称です。「ネイビー・シールズ」は一般の知名度と言う点では「グリーン・ベレー」に譲る感もありましたが、近年は映画やドラマなどへの露出も多く、ミリタリー好き以外にも徐々に認知度も高まっていると言えます。

目次

ネイビーシールズの意味とスキル

「ネイビー・シールズ」はアルファベットでは「Navy SEALs」であり「Navy」は海軍、「SEALs」のSEは海(シー)とAは空(エアー)、Lが陸(ランド)を表わす頭文字から成ります。つまりこれは「ネイビー・シールズ」と言う部隊が陸海空全てのシチュエーションに対応する部隊であることを指しており、陸軍の通称「グリーン・ベレー」とは違い公式な部隊名です。

「ネイビー・シールズ」は世界全体を地域毎に担当区に分けた全8チームの部隊を、4チームづつ2つのグリープに分け、各グループに1つづつの輸送チームを持つ編成となっています。全体の隊員数は凡そ9,000人前後と見られており、アメリカ海軍や湾岸警備対に在籍する兵士から選抜されたメンバーが、2年半にも及ぶ過酷な訓練を耐え抜いた末に隊員に起用されてます。

殊にアメリカ海軍に所属する特殊部隊だけあって高い水泳と潜水のスキルを求められるとされ、それに加えて空挺降下や格闘・射撃など任務遂行に必須な能力を備えることになります。

ネイビーシールズの成り立ち

「ネイビー・シールズ」は1961年にベトナムにア対しアメリカが実質的な軍事介入に踏み切った翌年の1962年1月1日に創設された、謂わばベトナム戦争の渦中で産まれた特殊部隊だと言えました。このため「ネイビー・シールズ」は当初、通称ベトコン(南ベトナム解放同盟)に対峙する特殊部隊として創設され、前身となったのは太平洋戦争中の水中破壊工作部隊(UDT)だとされています。

創設後の「ネイビー・シールズ」は1962年から1965年にかけてキューバやドミニカなどでの任務に従事し、件のベトナム戦争には1964年から1973年までの9年間派遣されました。ベトナム戦争での「ネイビー・シールズ」の任務は南ベトナム解放同盟や北ベトナム軍に対する偵察から、捕虜奪還、敵要人の暗殺など特殊部隊として非対象戦を主に実行しています。

ネイビーシールズの名を知らしめた「ネプチューン・スピア作戦」

「ネイビー・シールズ」が特殊部隊としてその名を世界に知らしめたのは、何といっても2011年5月に成功させたアルカイーダ指導者・ビン・ラディンの殺害作戦でしょう。この作戦は「ネプチューン・スピア作戦」と呼称されており、2011年5月2日にビン・ラディンが潜伏していたパキスタンの屋敷にヘリから降下した「ネイビー・シールズ」隊員が急襲したものです。

15名とも25名とも言われる「ネイビー・シールズ」の隊員らは厳重な警戒が敷かれた3階建てのビン・ラディンの屋敷にロープで降下し、命令通り本人とその家族らの殺害を成功させました。

この「ネプチューン・スピア作戦」の様子はアメリカにリアルタイムで映像が送られ、ワシントンでは時のオバマ大統領ら政府首脳が見守る中で実行されたと言います。その直後オバマ大統領は緊急の記者会見を開いて全世界にこの事実を公表、事前連絡の無かったパキスタン政府はこれを国家主権の侵害にあたると厳しく非難しました。

ネイビーシールズの銃器

ネイビー・シールズを語るうえで、ミリタリー好きとして気になるのが銃器、ベトナム戦争をはじめとして様々な戦場で活躍するのあたり、近年の装備に焦点をあてて「メインアーム」と「サイドアーム」を説明していきます。

メインアーム

「ネイビー・シールズ」の隊員達は通常の軍の兵士と比して非正規戦闘を主としていることもあり、比較的に任意で携行・使用する銃器類を選択できるとも言われています。しかしアメリカ軍の一組織であることからやはり中心と言えるのはM4カービン系統であり、中でもセミ/フルオート切り替えのみのM4A1が代表的なメインアームと言えそうです。

更にこのM4A1の銃身を短くし、狭い室内戦闘に適したサイズに切り詰めたMK13や、M4カービンの改良型であるH&K416、M14の発展型のM14EBRなどを装備する隊員達も多く見られます。また用途に応じては従来の拳銃弾を使用するサブマシンガンに比べて、小型ながら非常に貫通力に優れた弾薬を用いるH&K MP7などのPDWを選択する場合もあるようです。

他にも状況に応じて、M249(MINIMI)軽機関銃を改良したMK46や、さらには火力不足を補うために7.62mmx51mmNATO弾仕様に改良したMK48を使用することもあります。

サイドアーム

「ネイビー・シールズ」の隊員達が愛用するサイドアーム・拳銃も他の特殊部隊でもお馴染みの銃が多いようです。
代表的なものとして先ずSIG Sauer P226Rが挙げられ、こちらは現在の世界標準の9mm9パラベラム弾を使用する、堅牢で様々な環境化での信頼性にすぐれた自動拳銃です。

また長年アメリカ軍の正式拳銃であったコルトM1911A1用の45ACP弾を用いるH&K 45CTなどの新世代45オートを愛用する隊員も多く、未だそのストッピング・パワーは健在のようです。

2015年頃からはオーストリアのGlock19も採用されてきており、前述のSIG Sauer P226Rより携行性に優れ装弾数も多い事から徐々に切り替えが進むと見られています。

eyecatch source:unknown, www.socom.mil, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由

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