今回紹介するのは、1989年にハドソンからPCエンジン用として発売された、近未来の月面を舞台にした戦記シミュレーションゲーム「ネクタリス」です。
あらすじ
今作の舞台となるのは21世紀。
人類は月面へと進出するが月面での資源を巡る対立は苛烈化していき、その中でも強大な戦力を保有する事になったガイチ帝国は、月面の豊富な資源の独占占有を主張。2089年4月6日にて、ガイチ帝国は月面の領土化を宣言、占領し、資源開発工場の全てはガイチ帝国によって制圧されてしまいます。
地球攻撃の為の新兵器が生産されていく中で、反逆した人々は月面各地の強制収容所へと軟禁され、ガイチ帝国の地球攻撃兵器「MOA」を開発し、その発進準備を進めていたのです。
これを知った囚われた主人公はガイチ帝国地球侵攻を阻止し、収容所の脱走を図り、同志を集い「MOA」発射基地「ベース・ネクタリス」を破壊する連合軍を結成し、強大なる帝国へと立ち向かう事となります。
内容とみどころ
このゲームの特徴は、各ステージに個々のユニットが配置され、ターン制にて双方の軍を交互にユニットを操作し、相手ユニットを攻撃しながら施設を制圧していくシュミレーションゲーム。
勝利条件は敵軍ユニットの全滅、または敵軍収容所の占拠でステージクリアとなり、ゲームオーバーは自軍ユニットの全滅かもしくは自軍基地の占拠となり、一定ターン数が経過してもゲームオーバーとなってしまうシビアなゲームです。
また攻撃ユニットは戦闘で経験値を得て、レベルが上がります。歩兵ユニットなどを使い、中立工場に敵工場を占拠し、工場内のユニットを手に入れて自軍の陣営は強化。ユニットを安易に生産出来ず限られた兵力をどう使うか、見極めと犠牲の戦略が勝利の分け目となります。また地形効果などで防御力や攻撃力を向上させ、味方との連携で攻撃力を挙げ、実にドラマ性のあるシミュレーションゲームでした。
最後に
勝利が近づけば曲が変わり、進撃の勢いがついていくと、筆者はそんな盛り上がりが好きでした。
緊張感のある未来戦争を楽しみたい人にお勧めしたい作品です。
NECTARIS (C) 1989 HUDSON SOFT
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