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猫の日!日本はこんなにもネコであふれている!猫妖怪特集!

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皆さん、2月22日はにゃーにゃーにゃーにかけて「猫の日」なのはご存じでしょうか?
というわけで今回は妖怪を中心に、日本のネコにまつわるあれこれをご紹介していこうと思います!

目次

日本のネコは踊る!奪う!復讐する?

日本で「ネコの妖怪」と言えば、猫又、火車、化け猫が有名ですよね?
まずは基本という事で、それぞれを解説していきます。

踊るネコ「猫又」

猫又は元々は普通の猫だったものの、年を取ったことによって霊力を持つようになった妖怪です。
尾が2つに分かれているのが猫又の証拠だとされ、一説では「火車も化け猫も猫又だ」と言われているとか。

しかし元を辿れば猫又とはノネコ、ひいては山で生きている野生の動物を意味していました。
どうやら野生の動物の呼び名がいつしかネコの妖怪名にすり替わったようです。

余談ですが、猫又は手ぬぐいをかぶって踊っている日本画をよく見かけますよね。
なぜ猫又たちが手ぬぐいをかぶっているかと言ったら、アレは飼い主に顔をバレにくくするための細工だそうです。
もしも顔がバレたら最後、猫又は飼い主を殺すか、飼い主の元を去らなくてはならないとか・・・。
飼い主だとしたら「怖い」と思うべきか、「いなくなるのは寂しい」と思うべきか悩みどころですね。

しかし「おっかない」という意味だったら、火車と化け猫は負けていません。

Yosa Buson (与謝蕪村, Japanese, *1716, †1784)), Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由

奪うネコ「火車」

火車は死体を奪うネコの姿をした妖怪として、化け猫は「日本三大怪猫伝」ならぬ、岡崎騒動、鍋島の化け猫騒動、有馬の猫騒動が名を馳せています。
ただ化け猫のほうは「阿波の化け猫騒動」を挙げるケースもあるため、自分と知っている「日本三大怪猫伝」と違うこともあるので要注意です。

火車は土葬から火葬が主流となった時代に生まれた妖怪であるのが面白いと思います。
昔からネコはその独特の行動から「なんか怪しい」と思われてしまい、妖怪とつながりました。
つけ加えるなら「ネコを死人と近づけてはいけない」という俗信もあり、それが火葬によって遺体が動く現象と結び付けられて生まれたのが火車のようです。

Toriyama Sekien, Public domain, via Wikimedia Commons

復讐するネコ化け猫

化け猫のほうは猫又との区別が曖昧で、実際、両者にそれほど違いはありません。しかしあえて化け猫と猫又の違いを挙げるなら「無念の死を遂げた女性の血を舐めたか、舐めないか」に尽きます。
あるいは「復讐のために災いを起こしたか、起こしていないか」でしょう。

前者はもちろん化け猫、後者が猫又です。
こうしてまとめてみると化け猫は猫又よりも強いのですね。

Toriyama Sekien, Public domain, via Wikimedia Commons

ネコの王様(?)がいる山「猫魔ヶ岳」

猫魔ヶ岳とは福島県の磐梯町、北塩原村にある山です。標高は1.403.6mで、猫魔火山エリアにある山脈なので一応火山に数えられています。とはいっても登山コースは用意されており、主に初心者向けの「八方台コース」と広大な湿原も見られる「雄国沼コース」が使われているとか。

さて、この猫魔ヶ岳には、この名前で一目瞭然ですが化け猫が住んでいたそうです。
その猫は大きな大きな黒猫で、なんと空も飛んだとか。

しかし猫魔ヶ岳の化け猫の正体は諸説あり、「人食いの化け猫だった」、「地元の寺の僧侶がネズミ退治のために猫の王様を祀った」などあります。

面白いのはネコと山が結びついていることでしょうか。
ネコの俗信は、遺体、祟り、年を取ったら化ける、顔を洗ったら雨といったように、このような共通点があるものです。
けれども猫魔ヶ岳は自然あふれる山であり、猫魔ヶ岳のシンボルである山頂の「猫石」は猫に見立てるにはいかついですね。

山岳信仰だったら蛇・猿・馬・猪など、こういった動物たちが神使となっていますが、猫魔ヶ岳のぬしはネコ。
山なのに山岳信仰のイメージを押しのけて頂点に立っているのは何故でしょうか?
やはり王様だからでしょうか?

何にせよ道教には予言と開運の神様「猫将軍」がいるぐらいですから、珍しいケースがあってもおかしくないでしょう。

猫が帰ってくるおまじない

ところでネコについて調べたところ、家出した猫が帰ってくるおまじないを発見しました。

意外ですよね。昔の人は猫のこと、あまり好きじゃないかと思っていましたが……やはり愛猫がいなくなってしまうことは、いつの時代も人を不安にさせるのでしょうね。

さて、そんなおまじないの内容ですが・・・

  • 稲荷様に猫の絵を奉納してお願いする(山形県)
  • ネコが使っていたお皿を伏せる(群馬県など)
  • ネコが家出した日を墨で塗りつぶしておく(秋田県)

他にも、「立別れいなばの山の峰におふる松としきかば今帰りこむ(在原兼平)」という和歌を門口かトイレに逆さまに貼れば3日内に帰ってくる、もしくは2回ほど繰り返せば帰ってくるとも言われています。
貼る場所は地方で異なっており、石川県ならネコが食事するところで逆さまに貼りますが、愛知県ならネコの皿に書いてそれを伏せておくといった具合です。

この和歌は「来ぬ人をまつほの浦の夕凪に」というパターンもあるみたいですね。
不吉な俗信と比べると、おまじないは圧倒的に少ないものの、それでもネコを可愛がっていた人たちを感じさせます。

まとめ

いかがだったでしょうか?
本来の予定ではネコの妖怪たちを取り上げようと思っていましたが、なんだか変わり種になってしまいましたね。

こんな記事でもお楽しみいただけたのであれば幸いです。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。

参考
荒俣宏「アラマタヒロシの日本全国妖怪マップ」
鈴木トウ三「日本俗信辞典 動物編」

※画像はイメージです。

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