日本画について、私なりに意見を述べていきます。
唐絵と日本画
唐絵は、中国の故事や人物や事物を主題とした絵画である。唐絵の特徴は、日常生活を描いたものではなく、仙人が遊ぶような岩場のような世界において象徴的な樹木の下にたたずむ豪華な衣装を身に着けた美人の図や、幽玄な雰囲気の山水画や、山水画に溶け込んでいる仙人の図などにある。
大和絵の特徴は、古いところでは、藤原隆能(ふじわらのたかよし)が12世紀前半に描いた源氏物語絵巻に代表されるような絵巻物にある。
唐絵と大きく異なる点は、現実の世界と生活を描いていることで、実際のモデルがいた人物や、実際に着用していた衣服や、実際に使用していた道具や、御所の内部を描いていることである。
また絵の中に季節も反映されている。
源氏物語絵巻の革新的なところは、屋根および天井を取り去り屋内に居る人々を斜め上方から俯瞰する手法を用いていることで、この手法により、屋内のかなりの数の人々を同時に眺められるようにしている。
絵巻物であるため、映画フィルムのような時系列性も備えている。
日本画への影響
この流れは土佐派などに受け継がれ、現在の日本画にも影響を与えている。
平安時代末期の作と言われる鳥獣人物戯画も大和絵に分類される。
江戸時代の肉筆浮世絵は、繊細な線と緻密な作画より成り、大和絵の流れを汲んでいる。おそらく、巨勢金岡を含む巨勢派の人々は、絵画を描くことが楽しく、できれば見物している人達の前で躍動する馬などをいきいきと描くことを喜びとしていたのではないか。
つまり、バレリーナの一瞬の動きを絵にできたフランスの画家ドガのようなデッサン力を有していたのであろう。
ところでドガは日本の浮世絵の影響を受けていたというから思いがけない縁である。
巨勢金岡は、極端なことを言えば、描いてしまった後は、その絵画に強い執着心をもたなかったのかもしれない。しかし、日本のどこかに、巨勢金岡の手も入っている絵画が現存しているような気がする。
※画像はイメージです。


思った事を何でも!ネガティブOK!