今回紹介するゲーム作品は、ゲーメストムック誌上で「名作と秀作と天才的タイトル」と三冠王を手にし、アクション性や疑似的なアルゴリズムの敵の動作等など、ベルトスクロールアクションゲームの基礎となり、後の格闘ゲームの土台となった「忍者くん」を紹介したいと思います。
忍者くんシリーズは今は亡きゲームメーカー「UPL」が開発し、1984年に「忍者くん 魔城の冒険」がタイトーから発表され、二作目の「忍者くん 阿修羅ノ章」は1987年にUPLから発表されました。
今作品にはこれといったストーリはなく、主人公の忍者くんが縦にスクロールするステージを駆け巡り、幾段の足場を縦横無尽に行きかい、妖怪を全て倒すとステージクリアとなります。
またステージにあるパワーアップアイテムなどを手に入れ、攻略していくアクションゲーム作品の中では、ハードな操作性が求められる作品でもありました。
この作品では、忍者くんの投げる武器は手裏剣になるのですが、この手裏剣の間合いは短く、敵との間合いを気にしながら、こちらの攻撃を的確に当てなければいけないと、後の格闘ゲームの必須となる相手との間合いの取り方が攻略に重点となっていき、難しくとも非常にハマってしまうゲームでもありました。
そして二作目となる「忍者くん 阿修羅ノ章」では、第一作目のスケールアップともなり、ゲームフィールドが多彩になり、洞窟から海底と幅が広くなります。
またアクション要素に増加があり、回転しながら落下や、壁のぼりなど、当時のゲームでは珍しい程の多彩なアクション、巨大ボスの出現、忍者くんの武器の追加など多くの注目点があり、筆者も夢中になって遊んでいました。ただ操作性が複雑化し、またステージでは隠し要素のある面などもあり、クリアにはそれなりにやりこみと腕前が必要と難儀をしたゲームでもありました。
でも忍者を操作し、敵を倒していく醍醐味は中毒性があり、手裏剣を投げ、敵を打倒していくアクションに筆者は夢中になっていました。
アーケード筐体として、いつも馴染みのゲームセンターにあったそれは何時しかどこかへと行ってしまいましたが、今もどこかのゲームセンターで機能している事を望みます。
昔は本当に日本のどこかに忍者はいるのかと思っていたのですが、未だに見つけてはいません。もし本当の忍者を知っている方がいれば知らせて欲しい、そんなライターですが宜しくお願い致します。
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