私は小学生の頃、お化けを全く信じてない、怖いもの知らずで可愛げのないの子供でした。
サッカーが大好きだった私の過ち
そんな私は、その頃サッカーにはまっており、毎日のように家の前で練習に励んでいました。
しかしながら、家の前ではゴールネットもないわけで、リフティングとドリブルしか練習できません。
そんななかで思いついたのは、家のすぐ近くにポツンと一つ建っているお墓めがけてシュートの練習。
今思えば、お墓にサッカーボールを蹴るなんてどれほど不謹慎な子供なのかと戦慄しますが、子供は分別分けられないもの。来る日も来る日も、練習とばかりに墓石に向かってシュートを決めていきます。
その日もいつものようにお墓にボールを蹴っていると、早く帰ってきた父親が青ざめた顔で私を叱りました。
「おい!何やってんだよ!自分が何してるのか分かってんのか!」
叱られた理由
私は何故叱られているのか分かりません。家に帰り父親の説教の一言めは、「あの墓は、前この家に住んでいた人の息子さんの墓なんだ」。
当然私もいけないことをしてしまった・・・反省するわけですが、それから父親の表情は怒りから恐れに変わりました。
「あそこのお墓に眠っている子は今お前が寝ている部屋で、兄弟にナイフで刺されて亡くなったんだぞ。」と言うのです。
恐れ知らずの私は全くその話を信じませんでした。私も兄がいるのですが、大人しい人で、そんなことするような凶暴な人間ではなく、その話を信じるに値しません。なので、親にバレないように練習を続けました。
痛みのわけ
しかしその話を聞いた後の数日間、なぜか毎日のように右わき腹が痛むのでした。
両親は私が腹膜炎にかかったと思い、病院に連れて行きましたが、全く悪いところはないと診断されるのです。
結局病院を3つほど回るものの、全く症状はないと診断され、どうする事もできない。
痛みを伴いながら毎日過ごしていた、ある時、父親がまた青ざめた顔で私に話してくるのは、亡くなった子供は右わき腹を刺されて出血多量で亡くなったということ。
そしてどうなったか
原因不明の痛むわき腹をこらえて暮らし、1年後、盲腸の手術をしました。
本当の原因は盲腸で、きっと収まるだろうと思ったのですが・・・25年以上たった今でも時々右わき腹が痛むことがあるのです。
呪いにも近しいこの体験は、サッカーボールを墓に蹴った私への罰なのでしょうか?
※画像はイメージです。
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