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戦慄の性犯罪 韓国を震撼させた「n番部屋事件」

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2018年に韓国を震撼させた史上最悪のデジタル性犯罪、通称「n番部屋事件」をご存知ですか?
今回は男性の歪んだ欲望が招いた、n番部屋事件の詳細をご紹介します。

目次

はじまりは2018年、テレグラムから

n番部屋事件は2018年から2020年にかけ、TelegramやDiscordなどのメッセンジャーアプリを利用し行われた、大規模なデジタル性犯罪の名称です。

警察が発表した被害者は60~70人程度にとどまったものの、匿名の未成年者を含め、実際は膨大な数に上ります。
動画の購入者および配布者の数は最低6万人以上。加害者の多くはサラリーマンや学生など平凡な人々でした。
セキュリティの高さがユーザーの信頼に繋がるテレグラムですが、加害者たちはこの機密性を逆手にとり、「安全にポルノや違法薬物を取引できる環境」を作り上げたのです。

主犯はまずお試しチャットで会員を勧誘。その後「もっと過激な動画を見たくないか?」と唆し、入場料20万ウォン(日本円で1万8千円)を請求しました。
なお入場料は最高150万ウォン(日本円で14万7千円)にも達したそうで、そうまでしてポルノを見たがる男性たちの執着は凄まじいですね。

n番部屋の会員は累計26万人。
単純計算では韓国人男性の百人に一人が、閲覧経験を持っていたことになります。
事件名の由来はチャットルームに1番部屋から8番部屋まで、課金額に応じたナンバーが割り振られていた為。
性奴隷を搾取するシステムの上に、運営が閲覧者を搾取するシステムが重なった、ピラミッド構造の地獄絵図を思い描いていてください。

巧妙な勧誘の手口

被写体の中には14~17歳の未成年者が数多く含まれ、彼女たちは「奴隷」と呼ばれていました。
犯人はまず「モデルの仕事を紹介する」「オンラインデートのお相手募集」と銘打った偽のメールを送ります。
その内容に興味を持った女性が反応してしまえばもうおしまい。

募集に必要だからと個人情報の提供を促し、さらには上半身ヌードなどセクシーな画像を送らせます。この画像が脅迫のネタになるのです。
別パターンでは警察を装った偽メールを送り、ハッキングから助ける口上で誘導し、個人情報を抽出していました。
彼等が標的とするのは金欠の若い女性や、ネットの仕組みに疎い中高生たち。

怪しいメールにうっかり飛び付いてしまった負い目がある為、警察に届け出る事に抵抗を感じます。
ひとたび要求を拒もうものなら家族や友人に危害を加える、学校に全部ばらす、いかがわしい画像と個人情報を紐付けて拡散すると脅され、泣く泣く従わざる得なくなります。

レイプ事件が起きた際に「襲われたのは夜に一人で歩いていたから」、あるいは「露出が多い服を着ていたから」と、被害者を責める論調は日本にも根強く残っています。
これは韓国も同じで、家父長制を重んじる儒教社会の影響、および男尊女卑の風潮から、うまい話にだまされた被害者の自業自得と叩く人々がいました。
それを踏まえれば、被害者たちが声を上げられなかったのも仕方ないのではないでしょうか。

被害者のセクシー画像を入手した犯人は、それを家族に見せると脅し、今度は自慰の動画を送らせます。
また、犯人が指定した人物(男性)との性行為の動画を撮らせるなど、胸が悪くなる行為を強要しました。
さらには友人を連れてこいと命令し、ネズミ算式に奴隷を増やしていきました。

n番部屋で取引されていた戦慄の画像の実態

n番部屋事件がシンプルな性犯罪と一線を画しているのは、ここで取引されていた動画の内容です。
以下、n番部屋に実際にアップロードされた動画です。

  • 女性の局部に虫を挿入する
  • 女性の局部に異物(ペンなど)を詰め込む
  • 女子学生を公園の公衆トイレで全裸にする
  • 女子学生に公衆トイレの床をなめさせる
  • 女性に便器の水を飲ませる
  • 女性自身の肌にナイフや針で「奴隷」「雌犬」と彫らせる
  • 女性にドアノブで首を吊らせる
  • 体に針で穴をあけ紐を通し、そこに物を吊るす
  • 「私は〇〇様の奴隷です」と大声で何度も叫ばせる

陰湿なのは上記の命令の大半を、被害者自身に実行させている点。当然撮影も被害者自身によるもの。
女子学生が公衆トイレをなめさせられる動画では、「どうしてもやらなきゃだめ?」「もうむり」と被害者が泣き崩れていたそうです。
命令を拒んだら最後チャットルームに呼び出され、会員総出で罵詈雑言を浴びせられるネットリンチが待っていました。

この他にも被害者の自宅前で撮った写真が共有され、実質的な脅しとして機能していました。
小学生以下の子供を被写体にした児童ポルノも氾濫し、小児性愛者の温床と化しました。

n番部屋事件の犯人の中でも、特に手口が残忍なことで有名だったのが、HN博士ことチョ・ジュビン。
彼は当時15歳の少女のもとに複数の男を差し向け集団レイプし、その動画をネット上にばら撒きました。

n番部屋事件発覚の経緯

n番部屋事件を最初に通報したのは「追跡団火花」を名乗る、女子大生ふたりです。
HNプル・HNタンは当時大学でジャーナリズムを学んでおり、学生コンテストへの参加を決めます。この時のテーマに選ばれたのがn番部屋でした。

「追跡団火花」は、部屋ごとに公開されていた少女たちの詳細なプロフィールに愕然とします。
プロフィールには被害者の胸の形状や行為後の態度まで記述されていました。
2019年9月、「追跡団火花」は児童ポルノがテレグラムを介し共有されている事実を特定し、警察に通報する傍ら、独自の取材を始めます。

「追跡団火花」の二人は「n番ルーム」に潜入し、二か月に亘り会話や画像をモニタリング。卑劣な犯罪の証拠を掴み、韓国の大手メディア・ハンギョレ新聞に持ち込みました。
一方ハンギョレ新聞のキム・ワン記者は、16歳の男子高校生が、会員9千人規模のチャットルームで児童ポルノをばら撒いていると情報提供をうけました。

この事件を報道した直後から、キム記者のもとに家族の盗撮映像が送り付けられるなど、気味悪い嫌がらせが始まります。
同年、ハンギョレ新聞は本格的にn番部屋事件を特集。2020年のテレビ報道の直後、n番部屋の主犯・ガッガッが直接連絡をとってくるなど、事態が大きく動き出します。

悪名高い二人、ガッガッと博士の正体

n番部屋事件の主犯格といわれるガッガッと博士。この二人は一体どんな人物なのでしょうか?
HNガッガッの本名はムン・ヒョンウク。彼はN番部屋の創設者であり、その正体は当時24歳、理工科の大学生でした。

被害者の総数は50人以上に上り、n番部屋の報道直後にメディアに接触をとるなど、挑発的な行動が目立ちます。見た目は眼鏡をかけた坊ちゃん刈りの地味な男性。ガッガッは漢字で「神神」と書き、n番部屋の神を自称していたことになります。n番部屋の運営で億単位の違法収益を得ていたというのですから、なんとも恐ろしいですね。余談ですがガッガッのお気に入りの命令は「カメラ目線の自慰」でした。

一方の博士の正体はチョ・ジュビン、26歳の青年。ソウル郊外の短大で情報工学を学び、保育園でボランティア活動をしていました。彼は逮捕後もまるで反省せず、「悪魔の生き方を止めていただいてありがとうございます」と取材陣に答えています。

n番部屋事件の波紋

n番部屋事件は韓国社会を大いに震撼させました。
博士やガッガッを筆頭とする主要運営陣は逮捕されたものの、n番部屋を利用していた会員の多くは身元を特定されておらず、彼等への厳正な処罰を求める署名活動が継続しています。
n番部屋の会員だった事実がばれ、会社員が自殺する事件も起きており、今もって禍根を残しています。

※画像はイメージです。

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