中国大陸における桶狭間!少数で明の大軍を撃破した清の太祖ヌルハチ。
ヌルハチとは
清の初代皇帝、太祖です。姓は愛新覚羅氏です。
そのころ、中国東北部に居住していた女真族は複数の部族に分かれていました。
かつて女真族は金を建国し中国大陸の北半分を支配したことがある強力な部族です。
その力を警戒した明王朝は有力首長に官職を贈り、貿易権も分与して分割・間接統治をおこなっていました。こうした中、女真族を統一した人物がヌルハチです。
後金の建国
ヌルハチは女真族を統一するとかつての金の後継者としてハンの位につきました。
これを後金といいます。
ヌルハチは遼東地方からの明勢力を一掃するため、明の拠点である撫順を攻撃しました。
明の対応
明は公称45万、実質でも15万以上の大軍を動員しヌルハチを迎撃することとして朝鮮にも参戦を要求し、1万の朝鮮軍が出撃しました。
明軍は4路からヌルハチの本拠地である興京に迫りました。
ヌルハチによる各個撃破戦法
全軍を首都興京で迎撃すると圧倒的な兵力差となると考えたヌルハチは各個撃破にでます。
サルフ周辺に到着した明軍は友軍の到着を待たずサルフ周辺のヌルハチ軍に攻撃を仕掛けます。
サルフを占領し優勢を確信した明軍に対し、ヌルハチは夜陰に乗じて奇襲攻撃をし混乱した明軍は火力の優位を生かせずに敗退します。
明の第二軍はヌルハチの接近を知り塹壕戦に持ち込もうとしますが、高地を占領され不利となると明軍からヌルハチ軍に攻撃を仕掛け乱戦となります。
明軍内部の不協和音もあり、統一した指揮を欠いた第二軍も敗走します。
他の二軍の敗走を知った残りの明軍は撤退を開始しますが奥深くに入り込んだ軍は退くこともならず殲滅されました。
ヌルハチ軍は火力の不足を兵力の集中と高速移動、さらには地の利の確保によって克服し自軍に倍する明軍を大敗させました。
これにより、後金による満州支配が確立しました。
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