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お初の松についての悲しい伝説

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静岡県の伊豆地方には初島という島があります。今は熱海の港から高速船で30分程度で到着する観光スポットの一つです。
そこにひとつの悲しい物語がありますので紹介します。

初島にはお初の松と呼ばれる松の木があります。
昔、この島には17歳になるお初という娘が、おばあさんと二人で住んでおりましたが、村には同じ年ごろの青年がおりませんでした。

そして、ある祭の晩に、若武者の白くたくましい、右近という名の青年に出会うこととなります。
お初はこの青年に恋をしてしまい、夢中になってしまい、寝ても覚めても右近様、右近様という状態になるのでした。
祭りが終わったので帰ろうとしたところ、お初がいっしょに右近様といたいと懇願すのですが、右近は拒絶します。

しかし、初はどうしてもあきらめきれずに、おいおいと泣いていたら、右近は100回、右近のところに通ったら結婚すると約束したのでした。
なぜこの条件を出したかというと、その理由は、右近は非常にモテモテでイケメン男子だったので、沢山の女性から声をかけられており、うんざりしている。
半分女性恐怖心が植え付けられていた為でもあったようですが、右近は本当に自分のことが好きかどうかテストをしたかったのでしょう。

たらい船イメージ

初は必至です。当時は船ではなく、たらいで対岸岸の明かりをたよりに右近のところに通い始めます。
このたらいは、おばあさんが海にでたときに海藻をとるたらいでした。
たらいで通うとどれぐらい時間がかかるのでしょうか・・・片道1日ぐらいかかるのかもしれませんね。

毎晩のように対岸にかかげられている常夜灯を目指しどんぶらこ、どんぶらこ、伊豆山目指して漕いで通います。
初は漕いでいる間、寒さと恐怖と心細さに襲われましたが、右近様と結婚するためと思いながら必死でたらいをこぐのでした。
そして通ったという証拠を右近に示すため、干し鮑を本殿に奉納し、本殿に干し鮑が毎晩増えていったのでした。

しかし、99回目の夜のことでした。
初に恋心を抱く百姓が嫉妬心から、常夜灯すべてを消してしまったのです。

必死でたらいをこいでいた初は、真っ暗で何も見えなくなり、伊豆山にある対海岸を見つけることが出来なくなり、かわいそうに荒波にもまれて溺死してしまったという話しでした。
そしてしばらくすると、この話しが右近のところにも届き、お初に申し訳ないことをしたという意味から巡礼の旅に出ましたが、1週間心を痛めお初と同じように苦しみぬいて死んでいったのでした。

※写真はイメージです。

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