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お葬式であった知らない人は?

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山梨県の親戚のおじさんが亡くなったということで、家族でお葬式に向かいました。
私はそのおじさんの顔も名前も知りませんでしたが、道中、祖母からおじさんの話や人柄についてたくさん話を聞いて、どんな方だったのかとうっすら知ったのです。

目次

初対面の親戚たち

お昼過ぎに山梨県にあるお寺に到着し、親族が集まっている中庭へ向かいました。
元々山梨県の親戚とは交流がなかったため、私はほぼ初対面の状態です。

私はその場でみんなの話を聞いていると、亡くなったおじさんはとても人望があり、定年退職したあとでも会社の後輩たちに慕われ相談にのってあげたり、近所でもとても頼りにされ、お祭りや集まりがあれば中心になって活躍していたそうです。
そのためか、お葬式の始まる時間が近づくにつれて、続々と喪服の人たちが集まり、気づけば100人以上がその場にいて、入りきらずに外の道に行列ができるほどでした。

お葬式が始まるということで

そろそろお葬式が始まるということで、本堂に向かおうと皆がぞろぞろと動き出し、私たち親族も向かい始めます。

ふと中庭の端にある大きな松の木をみると、松の木にもたれかかってこちらを見ている男の人がいました。
遠くからでも分かる綺麗な白髪で、大きな黒縁メガネが印象的。
喪服を着ていたため一目で関係者であることが分かりましたが、みんなが移動を始めているのに、全く動こうとする気配がありません。
「おかしいな、行かなくていいのかな」と思いましたが、私がとやかく言うことでもないかと思いその場を後にしました。

本堂に到着し、お経が読まれ、お焼香が始まります。
私たちは親族といえど、おじさんとはあまり関わりがなかったので、端の方でお焼香の順番を待っていました。
そして私たちの順番が回ってきて、遺影の前に立ってびっくり!
遺影の写真は、私がさっき松の木のところで見かけた男の人だったのです。

あれ?と思いましたが、さっきは距離もあったし、見間違いかもしれないと思い、とりあえずお焼香だけ終えて自分の席へ戻り、綺麗な白髪の黒縁メガネの人を探そうと思い、会場にいる人を見渡しました。でもそこには、あの印象的な白髪にメガネの人はいなかったのです。
シャキッと立って、腕を組みながらこちらを見ていた人は誰だったのでしょうか?

最大の大仕事

葬儀が終わって、父にこの話をしていると、それを聞いていたおばさんが涙を流しながら、こう教えてくれました。
おじさんはとても真面目な人で、もしも死んだときに備え、準備を万全に整えていたそうです。
最後の大仕事であったこのお葬式が気になって仕方なかったのかな?と。

生前お世話になった人たちは誰が来ているのか、満足してくれているかを、しっかりと自分の目で見て確認したかったのかもしれませんね。

※画像はイメージです。

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