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母と私のおじさんの正体は?

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我が家では親戚で誰かが亡くなる前、必ずあることが起こる事があるのです。
それは、亡くなるだいたい1週間前の朝、誰かが母のことを起こしに来ます。
もちろん私含め、家族ではなく、かといって誰かはわからない。でも必ず起こされるのですが、誰が亡くなるかというのは解りません。
そんなちょっとだけ不思議なことが起きる家で育った私は、見ることができるのです。

目次

見ることのできる私

交差点でスーツの男性が信号待ちをしている、神社に子供が2人で遊んでいる、お店の中で商品を見るスカートの女性・・・あまりにも普通にそこに居るので怖くはない、けれど、もう一度見ると誰もいない事がよくあります。

子供のころは、一緒にいた弟に「人いたから気を付けてね」と注意して、「誰もいないよ」と言われて初めてそこで「あ、いないのか」と気が付いていました。
大人になってから、自分で何となく「違うな」と気が付けるようになるのですが、いつも自分一人だけしか見えていないので目の錯覚、気のせいだと思っていました・・・・あの日までは。

見えたおじさん

高校生の頃の部活動では夜練習があり、その日は保護者に迎えに来てもらう事になっていました。
学校から自宅まで徒歩10分くらいの距離なので保護者は必要ないと思うのですが、律儀にいつも母が迎えに来てくれました。

帰り道には踏み切りがあり、ちょうど遮断機が下りてきたので、今日あった事をしゃべりながら待っていました。
田舎なので、夜に歩いている人はいません。でもその日は、踏切の向こう側に男性が一人立っているのが見えたのです。職員さんみたいな作業服を着たおじさんでした。

電車が通り過ぎて遮断機が上がり、踏み切りを渡る時、ふと反対側をみるとおじさんがいない、隠れるところも無いのに。
もしかしたら私にしか見えていないのかと思い、確認する意味もあって「さっき反対側におじさんいたよね?」と、母に聞いみると・・・。
「あれ?本当だ。さっきいたよね。作業服のおじさんでしょ?」と。
同じ人が見えていたんです。言っていないのに服装まで同じでした。
いつもは不思議なだけですが、さすがに怖くなった私たちは早歩きで家に帰りました。

いったいだれなのだろうか?

次の日の朝、母に挨拶すると母は「昨日のおじさんに起こされた」と言ったのです。
そして一週間後に、親戚のおばあさんが亡くなりました。

母と共に見たおじさんがずっと気になって仕方がありません。
たまたま見ていた地元新聞に過去にあの踏切であった大事故の記事が特集されていて、事故の画像のおじさんの立っていたの全く同じ位置に、あのおじさんと全く同じ人が映り込んでいます。

母に見せても、あのおじさんだと。
正体は解りませんが、そこに居る「なにか」なのかも知れませんし、母に死を伝えにくる存在の一人であった事は間違いありません。

※画像はイメージです。

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