雄蛇ヶ池(おじゃがいけ)は千葉県東金市にあり、江戸時代のはじめぐらいに作られた灌漑用の池です。
この池が有名になったのは、昔、「とんねるずのみなさまのおかげです」というバラエティ番組で当時有名だった霊能力者 宜保(ぎぼ)タカ子さんと心霊スポットに行くコーナーでクローズアップされたのがきっかけでした。
40代以上の人で「お~じゃがじゃがじゃが~」と歌えば、ピンとくるのではないかと思います。
千葉に旅行へ行く
家族で千葉に旅行へ行ったとき、近くにあるのに「雄蛇ヶ池」があることに気が付きました。
私たち夫婦はもとより霊的なものを信じておりませんが、私は以前より妖怪や伝承などに興味があって読み漁っています。そもそも雄蛇ヶ池は古くから不思議な伝説が多く、柳田國男の本でも読んだことのあるので、特別に興味があり行くのが楽しみなのですが・・・。
妻も娘も非常に怖がりで、詳しく話したら絶対NGでしょう。
でも運良く妻は昔からお笑い番組が嫌いで観ていない、しめしめと雄蛇ヶ池の霊的な話は全く告げずに有名な観光スポットだとごまかしてに車を走らせたのでした。
雄蛇ヶ池に来てみると
いざ雄蛇ヶ池についてみると、夕暮れ時にお散歩をしている人がちらほら見え、何もおどろおどろしい雰囲気は感じられません。霊的なものを信じていない事もあって、とても素敵な景色だなぁというのが率直な感想です。
ただ池の周りを散歩しながら写真を撮っていると、娘が「なんかここ嫌かも。早く行こよ。」としきりに訴えてきます。慣れない場所だからそう感じているのかな?くらいにしか思わずに、「じゃあそこまで歩いて、写真撮ったら帰ろう」と宥めました。
まだ日は沈んでおらず、暗いから怖いということもないだろうに、まぁこんなこともあるかなと散歩をして車に戻りました。
帰りがけの車の中でしばらくして、「実はあそこは雄蛇ヶ池と言ってね」と昔のバラエティ番組のことを伝えると、娘が大声で「だから!なんか嫌だって言ったじゃん!!怖いって!なんでそんなところに連れて行ったの!」と叫びまくりました。
「霊なんていないよ」「大丈夫だよ」と伝えてもなかなかおさまる気配もなく、「怖かったのに!」と怒りをぶつけられ、妻も不機嫌になって険悪なムードのまま帰宅したのです。
それでけでは終わらない
次の日の朝、学校なのに娘が起きてきません。
妻が心配になって観に行くと熱を出してグッタリとしるので、学校は休ませる事にしました。
看病している妻の話では「白い蛇・・・白い蛇・・・」と繰り返しうわ言をつぶやくようです。
さらに次の朝、妻が起きてきません。
様子を伺いに妻の寝室に向かうと、娘と同様に熱を出して、同様に「白い蛇・・・白い蛇・・・」とうわ言を繰り返しています。
心当たりがありすぎる状況に、会社に家族が急病と連絡をして休みにしてもらい、ネットでお祓いしてくれるお寺を探し、事情を話しと一目散に来ていただき、お祓いが済むとウソのように回復したのでした。
雄蛇ヶ池の伝説
柳田國男の書物によると雄蛇ヶ池は恋が実らず身投げをした女性がいて、それが白い蛇に変化したという伝説があり、他にも蛇にまつわる女性絡みの不思議な伝説もいくつもあるといいます。
元気になった二人に「雄蛇ヶ池の伝説」について詳しく話をしましたが、返って怒りを買ってしまいました。
しばらくは口を聞いてももらえませんでしたし、旅行では私の行きたいところは二度と行かないとさえも。
身から出たサビなのでしょうが、「お~じゃがじゃがじゃが~雄蛇ヶ池」で話をしめます。
※画像はイメージです。
思った事を何でも!ネガティブOK!