小さい頃から色々不思議なものや幽霊達と出会ってきて、死んだ人なのか、生きてるのか・・・ときどき分からなくなるくらいです。
そんな中でとくに覚えている、おかっぱの女の子の話しです。
夜中のドライブへ
実家から遠い旅館に住み込みで勤めていた当時、仕事終った後に職場の友達と気分転換で軽くドライブすることになったのです。色々愚痴が溜まっていた為に話しは弾み、特に行き先は決めていなかったのですが、山道を快調に走っていました。
夜も11時を過ぎると明日もみんな朝早くから勤務なので、もうそろそろ帰ろうという事になり、近道をしようとあるトンネルを抜けていきます。そこは県境にある主要幹線の一つで、なにか幽霊の噂があるという事はありません。ですが、トンネルを出た先の止まっている車になぜか視線が外れなくなりました。
みたらダメのヤツ
ああいる・・・みたらダメのヤツ・・・咄嗟に視線を外そうと思った瞬間、運転席にいる子供と目があってしまったのです。
不安と違和感、何がおかしい?
なにかがおかしい・・・運転をしている友達に聞きました・・・今の車、子供が乗ってたよね?
しかし、誰もいなかったよと返事・・・・そっかやっぱ死んでるんだ。
夜中の11時過ぎに子供が一人で運転席にいるなんて、なんかおかしい。そもそも赤い着物のおかっぱの女の子なんて、イマドキいないよねと話すと友達は急に怖がりだしました。
ついてきてしまった
でもなんだかそれじゃない、この違和感・・・両手でしっかりヘッドカバーを掴んでいたのに、顔はフロントガラスを見ていた。ああ身体と頭が180度回転してたんだ。
その瞬間、車の中に私達とは違う気配を感じ、ついて来てしまったと直感しました。
それからちょくちょく、仕事場や自分の部屋で女の子を見ましたが、特に気にする事なく過ごしていたある日、ふと女の子の気配がなくなりました。
あの女の子は、いったいなんだったのでしょう?
赤い着物を着たおかっぱの女の子、今日も行き交う車を一人でただただ見つめているのか?と時々考えてしまいます。
※画像はイメージです。
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