南米ペルーのアンデス山脈にある「聖なる谷」と古くから呼ばれた所に「オリャンタイタンボ遺跡」があります。1450年ごろインカ皇帝のパチャクテクによって建てられた砦の跡なのですが、この遺跡の地下から1万年前の超古代遺跡が発見されたのです。
遺跡の特徴
いわゆる巨石遺跡に類するものですが、その精密さは驚嘆するものでした。巨大な安山岩を組み合わせた石垣は髪の毛一本も通さないもので石と石を繋ぐ材料も使われていません。ヨーロッパや日本にある石垣と比較してもそのすごさは際立っているのです。あらゆる形の岩が組み合わされている姿は計算された幾何学模様の寄せ木細工を連想させます。
石垣の材料
これらの石垣は安山岩と言う硬い石なのですが、岩石はなんと対岸の山から持ってきたものです。100トンもある石を、山を下り川をも渡った場所からどの様に運んだというのでしょうか。それだけでも理解不可能な謎となります。
コンドルの神殿
岩が切り出された場所は「コンドルの神殿」と呼ばれ、大変に不可思議な形状を残しています。岩は立方体に綺麗にくり抜かれ、表面には高熱処理されたような艶があるのです。
6枚岩の壁
遺跡の中には推定80トンの岩(高さ4m,幅2.5m,奥行1m)とそれに連なる5枚の岩石、それとそれぞれのつなぎ目にある緩衝岩で構成されている6枚岩の壁があります。これは花崗岩で石切り場は10km先の川向うにあり、運搬方法は全く予想も付きません。
他文化との共通点
この巨石遺跡の特徴と似た遺跡を思い出しました。それは、ペルーとボリビアの国境にあるプマプンク遺跡です。共通点としては、第一に石切り場が遠方にあること、第二に運搬方法が理解不可能であること、第三に加工技術が精巧であること、第四にデザインの中に階段状のパターンがあり非常に似通っていることなどです。
私見ですが、二つの遺跡は同時代つまり10,000年以上の太古に造られた超古代文明の名残で、後世になりその周りに現在のプレインカやインカ期の遺跡が造られたのではないかということです。
eyecatch source:Mx._Granger, CC0, via Wikimedia Commons
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