オニキスは、和名では黒瑪瑙と呼ばれています。石英の集合体で、白と黒の縞模様の「アゲート(瑪瑙)」のことを指します。ローマ時代には、縞模様を持つ天然石全般をオニキスと呼んでいたようですが、現在ではオニキスといえば、ブラックオニキスのことを指します。
パワーストーンの由来と特徴
オニキスの由来は、諸説はありますが、ギリシャ語で爪を意味する「Onyxis(オニュクス)」や、縞目を意味する「Onux(オナックス)」といわれています。なぜ爪や縞が関係しているのかというと、石に入っている縞模様が爪のように見えたからだそうです。
ギリシャ神話では、愛と美と性を司る女神アフロディーテが川のほとりで眠っていたところに、恋心と性愛を司る神であるエロース(キューピッド)が、いたずらで矢を放ちました。
放たれた矢は、アプロディーテの爪に当たり、爪はインダス川の川底に沈みました。その爪がオニキスに変わった、という伝説があります。
日本では、明治時代に学者がオニキスを縞のある瑪瑙としました。その後、オニキスは黒縞瑪瑙と呼ばれるようになり、最近では、縞のない黒瑪瑙がオニキスとして流通しています。また、「不安や悩み事を抱え込み、悪夢に悩まされる」、「愛し合う人たちの仲を裂く」などの悪い言い伝えがありますが、古くから、邪悪なものをはねのけるエネルギーを放つ守護石として大切にされてきました。
キリスト教では祈りの際に使うロザリオの素材に使われていました。また古代インドでは、悪霊から身を守るお守りとしてオニキスを用いたと伝えられています。
古来よりオニキスは、お守りや装飾品として使用されていて、現在でも多くの人に愛されています。
主な産地は、ブラジル、ウルグアイ、インド、です。硬度は7で、天然石の中では高めですが、紫外線に弱く、直射日光に長時間当たる場所に保管すると色あせすることがあります。また、一部は着色後に加熱処理しているので水に漬けると色落ちするので注意が必要です。
パワーストーンの使い方や効果
この石は、ブレスレット、ネックレス、タンブル(「回転させる」という意味で研磨用器具に研磨砂などと天然石を入れて一緒に回転させて磨いた石)などに使うと効果を最大限に発揮します。
オニキスは、邪気や厄災から身を守る魔除けの石です。他人から身に覚えがない恨みや妬みをかってしまった時など、バリアのようなシールドを貼って邪気を払いのけてくれます。また、自分自身が、動揺、混乱、イライラなど、精神的に辛い時も、心の緊張を解きほぐしてくれます。
オニキスの石言葉の1つに「成功」があり、 目標を達成させるために、強くサポートしてくれます。特に「あれも」「これも」「それも」やろうとして、結局何もできなかったという失敗がないように、冷静に対処できるようにしてくれます。やるべきことの優先順位が明確になり、必要がないものをきっぱりと捨てることで、ストレスを軽減します。
もう1つの石言葉は、「忍耐」です。オニキスは考えがまとまらないときこそそばに置きたい石で、論理的な道筋が見えてくるはず。どんな困難に遭っても諦めずに乗り切ろうとする忍耐強さ意思の強さを授けてくれるので、目標を最後まで達成できるようサポートしてくれるでしょう。
また、頭髪にも効果があります。気になる時は身に付けてみてはいかがでしょうか。
オニキスには、悪い効果もあります。その1つに「悪夢を見てしまう」ことです。常に魔除けの力を使っていると、負のエネルギーを溜めすぎて疲れてしまいます。定期的に浄化(「ホワイトセージの煙にくぐらせる」、「水晶クラスターの上に半日以上置く」、「一晩月光に当てる」)などで浄化しましょう。
パワーストーンは、身につけて日が浅いと石の放つ波動やエネルギーで、石酔いをしてしまう恐れかもしれません。めまいや頭痛、強い眠気、倦怠感、などがある場合は症状が治まるまで身に付けるのは控えましょう。
相性の良い石
相性の良いパワーストーンを紹介します。
ルチルクォーツ
エネルギッシュに目標貫徹する力を与え、次のステージへ強く導く。厄災を祓い、良い運気に守られる。精力的にこうどうできるよう意識を変える。
スモーキークォーツ
地道な努力に堪える忍耐力、持続力を与え、目標達成をサポートしてくれる。ネガティブな波動から解放し、恐怖心や緊張感を解きほぐし、精神的な安定をもたらす。
ラピスラズリ
感情を整理し、精神レベルを高める。洞察力、直感を研ぎ澄ませる。感性とエネルギーに働きかけ、能力を伸ばす。可能性を引き出す。
おすすめのアクセサリー
身に着けやすく、常に身につけていても違和感のないブレスレットがおすすめです。
※画像はイメージです。
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