東京メトロ日比谷線 入谷駅といえば、鷲神社や恐れ入り谷の鬼子母神が有名ですが、駅4番出口から徒歩3分ほどの場所に、小野照崎神社があります。
この神社は、学問・芸能・仕事の神様として知られる小野篁命(おののたかむらのみこと)を御祭神に祀り、願掛け神社・パワースポットとしても知られています。境内は高い木々に包まれ、都会とは思えない静けさに満ち、富士塚や庚申塚、稲荷神社などの末社が点在しています。
長左衛門稲荷の由来と伝承
小野照崎神社の公式サイトによれば、境内の稲荷社は「長左衛門稲荷」とも呼ばれ、元々は下谷坂本の地主神として祀られていたものです。上野照崎から神社が遷座する以前からこの地にあったとされ、多くの逸話が残っているといいます。正参道には稲荷神社専用の鳥居が設けられ、特に大切にされてきたことがうかがえます。
長左衛門稲荷にまつわる話として、江戸時代、入谷田んぼ一帯を見守っていたという言い伝えがあります。
地元の人々は、裏庭に動物の影が見えると「神社の狐が散歩している」と語ったといい、稲荷神の自由でしなやかな霊性を表現したものかもしれません。
「狐の尾が照る」と地震の予兆伝説
小野照崎神社の名の由来について「狐の尾の先が照る→尾の照る先→小野照崎」という語呂合わせ的な説があります。しかし、神社と三島神社がともに上野山から寛永寺建立に伴って下谷に遷座した史実からみると、この説は後世のこじつけである可能性が高いと考えられます。
さらに、狐の尾が光ると大地震が起きるという話もあります。
安政江戸地震や関東大震災の際に「光った」とする証言が残るとも言われますが、文献上の明確な記録は確認できません。むしろ、狐火や自然現象を地震の前兆と結びつけた民間伝承の一つと見るのが妥当でしょう。
伝説は災害への畏れと土地の信仰が結びついた、民俗的想像の産物と考えられます。
小野篁命と「断ち祈願」の厳しさ
御祭神の小野篁命は、平安時代の学者・官人で、反骨精神に富み、閻魔大王の補佐を務めたという逸話でも知られます。神社には「断ち祈願」で参拝する人も多いですが、願いを立てたのち誓いを破ると、願いが叶わなくなると言われています。
軽い気持ちで祈願するのではなく、覚悟をもって向き合うべき神社であることがわかります。
※画像はイメージです。


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