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四国最恐の心霊スポット「大谷池」は嘘だという説

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「愛媛県 大谷池」でググると、心霊スポットのサイトが真っ先にヒットし、その後もずらずらっと心霊関係のサイトが出て参ります。中には「四国最恐」とか「西日本最悪」とかの文言が頭に付いているブログなどもあり、本当に恐ろしいと場所なんだと思ってしまいます。
が・・・しかし、天地神明に誓って断言しますが、心霊スポットなんてとんでもない。
というか、あれのどこが?と言いたいのです。

目次

どうしてそんな冷めたことが言えるのか?

どうしてそんな冷めたことが言えるのか?察しのいい方は判ると思いますが、私、地元民です。
こう書くと地元民だから、なんでも知っているのか?とか、偉そう!とか思われる方もいるでしょうが、思考停止せずに全部お読みになってから、最終的にはご自分で判断するのをお勧めします。

まず大谷池といえば、小学生の頃から遠足やらキャンプやらで再々訪れ、いつ行っても、自然豊かな山々と静かな並木と山道が続く、ド田舎の古い溜池でしかありません。季節によってはカモが泳いでいたりして大変のどかな場所です。

念のため言っておきますが、大谷池は「池」という名称が付いてはいても、実体はダムです。よく見れば堰堤などもあり、管理小屋などもあります。ウィキペディアによると、近隣の町村の農業用水として昭和17年に竣工したそうです。

この大谷池ですが、どういう理由で心霊スポットと言われるようになったのかご存知でしょうか?
怪しげなサイトの情報だと、女性の幽霊が出るとか、湖面から無数の手が伸びて来るとか、公衆電話ボックスに人の顔が写るとか。中には狸に化かされるなんて話もあります。

しかし、これ、全部でたらめです。そんな心霊現象は起きていませんし、地元のネットワーク情報でも、そんな話は一度も聞いたことがありません。故に、「四国最恐」という称号は取り消していただきたいと思います。

心霊スポットと呼ばれるきっかけ

しかし、心霊スポットとされてしまったきっかけについては、心当たりがあります。地元のしかもオカルト関係に興味津々の人でないと多分知らないかもしれませんので、心霊スポットの汚名を晴らすためにも、ここに一筆書かせていただきます。

時は遡りますが、今から50年近く前のことです。
私がまだ小学生だった頃のこと。近所に住む従弟が面白い記事が載っていると、地元新聞を私に見せてくれたんですね。
どう面白い記事なのかというと、大谷池をバックにして男子中学生4人(5人だったかもしれません)が記念写真を撮ったところ、知らない人物が1人写り込んでいるというものです。その人物は全身が半透明でしたが、顔も姿もかなりはっきり写っていました。
要するに、今で言うところの心霊写真です。

記事によると、写ってしまったこの人物は他の男子中学生と同じくらいの年齢で、本当にごく自然に入り込んでいるため、言われないと判らないほどクリアでした。当の中学生達は、知らない人物だと証言しているので、友人がいたずらで背後からそっと顔を出したという感じではないようでした。

大谷池では、造成の際に村がダムの下に沈んでいるので、その関係者かもしれないし、工事中に亡くなった人(事故で3名亡くなっているそうです)かもしれない。または大谷池で溺れて亡くなった人かも?
実のところよく判らない・・・と記事には書かれていました。

霊能者に見せたわけでもなく、その辺りの曰くは謎のままなのですが、新聞に載ったくらいですから、その記事を見た人は結構いたと思います。 恐らくは歳月が経つうちに、この心霊写真の存在が忘れられ、ただ大谷池で怖いことがあったという曖昧なイメージだけが残ってしまい、また「大谷池」という単語だけが独り歩きしたのではないかと思います。

心霊スポットではない!

もう一度断言しますが、女性の幽霊なんか出ません!というか、そういう曰くは無いはずです。
湖面から無数の手なんか出ません!実際事故で亡くなったのは3人程度、人柱の話も聞いた事ありません。

公衆電話は、そもそもボックスそのものがあの辺りには設置されていません。
四国だからといって、確実とは言えませんが狸がそうそう出て来るような環境でもありません。
誰が「最強」などと喧伝したのか知りませんが、地元にとっては迷惑千万なことこの上ない称号です。

春には桜の花見、夏にはキャンプ、通年でピクニック、というように季節ごとにそれぞれの楽しみがあり、訪れるにはいい場所です。
妙な噂に惑わされず、遊びに来てください!と声を大にして言いたい。
ただ、それだけです。

※画像はイメージです。

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