線香の香りから考える

当サイトは「Googleアドセンス」や「アフィリエイトプログラム」に参加しており広告表示を含んでいます。

お正月に親戚が集まり、久しぶりに顔を合わせた大人たちが、昔話やら近況やらをだらだら。
酒が入るほど声が大きくなり、盛り上がるなか、叔母がふと「お線香のいい香りがするね」と言ったのです。
部屋にな仏壇も線香もなく、窓もきっちり閉まっていました。

突然の突拍子もない発言、皆が「正月早々から縁起でもないことを言うなよ」と苦笑交じりに返し、私自身も空気の読めなさに苦笑したのです。

そんななか、ふと気がついた事があります。
線香の匂いなんて、普通なら気のせいで片づけられますが、葬儀があるたびに必ず顔を合わせる親族たち。
親戚の誰かが逝くたびに集まり、何度も遺影を見てきた。線香という香りと最も縁深いメンバーなのです。

目次

線香と日本人

日本で線香は「死や供養を象徴する香り」として受け取られていますが、文化や仏教において非常に重要な役割を果たしており、それだけではない意味合いを持っています。
最も一般的には、亡くなった方や仏様、ご先祖様への敬意と感謝の気持ちを込めて捧げる供養の一つで、香煙を通じて、現世からあの世へと思いを届けて故人と心を通わせる役割もあるとされています。

線香の香りには、心を落ち着かせて集中力を高める効果があり、お参りをする人の心を清め、雑念を取り払う助けとなります。他にもその場の空気や不浄を清める力があると信じられ、線香を焚くことで、清浄な空間を作り出し、故人や仏様を迎える準備ができるのです。

仏教の教えでは、仏様は「香(香り)」を召し上がるとされており、線香はそのお供え物(食料)としての意味合いも持つのです。

このように、線香は供養の象徴であると同時に、清浄、お供え、そして精神の統一といった多様な意味をもちながら、葬儀に使われる事から、日本人の文化意識において 死のイメージや死者の気配と直結しているのかもしれません。

叔母の発言

なぜ「お線香のいい香りがする」が言い出したのかを考えてると、嗅覚は、五感の中でも特に感情や記憶と直結しているといわれています。
葬儀を思い出させる人々が同じ場所にあつまった事から、脳の奥にある記憶を呼び覚まし「線香の香り」という形をとって現れたと考えられます。

しかし、正月は年神を迎える日であると同時に、祖霊が家に戻ってくる日でもあるのです。
逆説のようになりますが、叔母は亡くなっただれかの気配を感じ、葬儀の経験から「線香の香り」を感じ取ったのかもしれません。

日本において線香の香りは死者との接点とすると、単なる錯覚とは言い切れないと思うのです。

※画像はイメージです。

面白かった?

平均評価: 3 / 5. 投票数: 1

投票がありませんよ、最初の評価をしてね!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

思った事を何でも!ネガティブOK!

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

目次