今回紹介したい偉人は、義経ジンギスカン説と日猶同祖論の提唱者として有名な人物「小谷部全一郎」氏です。
氏は戦国武将・白鳥家の子孫であり、若き頃は様々な地方へと赴き見聞を広め、果てはアメリカやロシアまでも足を延ばし、知識を得て様々な事を学んできました。
そして大正12年こと1923年に驚愕の事実を書いた書物「成吉思汗ハ源義経也」を発行します。
それは、あのチンギス・ハーンは源義経だったと驚愕の事実が書かれた論文で、世に出回るとたちまち大ヒットし、再版に再販を重ねて当時においては異例の10回を越えるほどの、大ヒットを記録したのでした。
まあ、そんな本は、今の時代ならばラノベ扱いされてしまいますよね。
当然に真面目な書物ではなく創作の類として扱われるも、生真面目すぎる日本の学界からは猛反発を受けてしまいます。
歴史学から人類学に考古学の著名なる当時の権威ある各学者達から、反発意見がずらりと連日連夜に並べられ猛反論を受ける事となるのですが、当人は絶対にそれは譲らないとチンギス・ハーンは源義経と提唱していたのです。
時代的にあり得ないと言われれば、歴史書がすべての答えを書いているわけではないと言い、また確たる証拠もないと言われれば、証拠の全てを消し去り逃げるのは当たり前だと言い切り、歴史以前の問題外だと言われれば、問題の外にある歴史を探し当てたのだから納得できないのは当然の事だと・・・・
ああ言えばこう言うと、まさに口から先に生まれたような屁理屈の男と自分の考えを譲らない男前だったのです。
そんな彼の晩年の研究テーマとなる日ユ同祖論は、またもやセンセーショナルな内容で古代イスラエルの失われた10支族の一つが日本へと渡り、日本人とユダヤ人が兄弟だったとされ、その事実を記した「日本及日本国民之起源」という著書を発表してしまいます。
日本人はユダヤ人と同じ祖先であるとの考えを説き、多くの人に驚愕の事実を伝えた「小谷部全一郎」氏。
もし現代に生きていたら、間違いなくにベストセラーなラノベ作家になれたと思うのは・・・筆者だけでしょうか?
少なくとも小谷部全一郎氏が遺したそれらは、後世の創作に大きな影響を与えてくれた偉大なる創作の遺産だと思います。
ちなみに、「成吉思汗ハ源義経也」も「日本及日本国民之起源」も今でも入手が可能です。
そこそこプレミアついてますがね。
※画像はイメージです。
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