2019年2月現在、中国海軍が正式配備している唯一の航空母艦・遼寧をパキスタンに譲るかも?という情報が伝えられています。
遼寧は海軍力の増強を推進中の中国海軍で、現在就役している唯一の航空母艦です。この遼寧を巡って、中国とパキスタンが譲渡の交渉をしているのではないか?という情報があるようです。
遼寧は、元は旧ソビエト連邦が建造途中だったアドミラル・クズネツォフ級の航空母艦・ヴァリャーグを、中国が当時のウクライナから購入、中国海軍初の航空母艦として就役させた軍艦でした。2018年に中国海軍は純国産となる航空母艦を建造し、現在はテスト中と伝えられています。
未だ遼寧1隻しか実際の運用状況にない中国海軍の航空母艦にあって、今回遼寧の譲渡が噂されているのは、一説には中国とパキスタンの政治的な結びつきの深さが上げられるようです。パキスタンは対立するインド海軍が航空母艦を保有していることに対する対抗策としてこれを希望し、中国はいずれ国産の航空母艦を原子力を動力としたもので且つカタパルトを装備した、アメリカ海軍型の大型艦艇とするため、試験的な役割を終えた遼寧が不要になるため、層許雄歩思惑が一致したことで浮上した話のようです。現在カタパルトを装備した10万トンクラスの原子力空母は世界でもアメリカ海軍にしか存在しませんが、既に中国海軍がそこまで見据えた思考をしているという展開には、捕らぬ狸の皮算用という気がしなくもありません。しかもカタパルト技術は非常に高度なテクノロジーとして、ほぼアメリカ海軍の航空母艦のみで培われているものです。
こうしたテクノロジーが不要なF-35Bなどを艦載機とすることで海上自衛隊もいずもを航空母艦化しようとしていますので、現在の中国がわざわざそこまで踏み込もうとするのにも驚かされます。
かつてのソ連もなしえなかった領域に中国は果たして踏み込めるのか、数々のクエスチョンがつく噂といえそうです。
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