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パンデミックとヨーロッパとハーブの関係

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パンデミック関連で不思議というか興味深い話があったので、ぜひご紹介しようと思いました。

パンデミックやロックダウン(刑務所ドラマで囚人同士がけんかすると警報が鳴って閉じ込められることだった)などというのは、ハリウッド映画やドラマの中だけで聞く言葉でしたが、いまやニュースで連日のように使われるようになってしまいました。

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中世ヨーロッパのパンデミック

歴女としては、中世ヨーロッパの黒死病(ペスト)とか、イギリスでのヘンリー8世の頃の「粟粒熱」(ぞくりゅうねつ)、それに20世紀初めのスペイン風邪などを思い起こさせるのが、現在のコロナウィルスについての状況であります。

粟粒熱は、いまだによくわからない病気で、インフルエンザのような症状、発熱、咳、筋肉痛、頭痛、倦怠感があらわれ、発病して亡くなるまでがかなり短かく、たいてい18時間以内に死ぬが、そこを持ちこたえた患者さんは回復しました。
この病気はなぜか若い上流階級の人たちが多く罹患し、あのヘンリー8世の2度目の王妃となる前のアン・ブーリンも発病したが幸いに治ったということです(でも、数年後にジェーン・シーモアと再婚したいがために言われない反逆罪を着せられて斬首刑に)。

ヨーロッパ中に蔓延したこの病気は、1485年にイギリスで発生し何度か大流行したが、1551年以後、すっかり消えてしまったそう。
当時は空気が汚染されているとかいう感覚で、ヘンリー8世などは病気にならないように、病気が流行している場所から新鮮な空気の田舎へと逃げまわったり、健康、薬草オタクとなって独自の予防法を編み出したようです。そして「大気から毒素を払うために」部屋部屋に石炭に火を絶やさないようにし、酢で浄化、ハーブとしょうがを入れた白ワインを飲み、ハーブを混ぜた膏薬を肌に塗り、暴飲暴食を控えて、明るく陽気に過ごすようにしたのですね。
(「アン・ブリンの生涯」より)

ところで病気は病原菌が引き起こしているということは、顕微鏡を使った細菌研究がブームになった19世紀以後にならないと解明されませんでした。
レンズを使った望遠鏡や顕微鏡は16世紀の発明だったのですが、長いことおもちゃ扱いだったみたいです。
なので、病人に近寄らないとか、大量発生した村や町は閉鎖するとかして、人と人との接触で感染が広がらないようにするということくらいしか、予防策はなかったのです。

ペストとハーブの関係

中世ヨーロッパのペストは、今では腺ペストとされ、ネズミに寄生するノミが媒介、何度も大流行がありましたが、十字軍がアジアに遠征したことでヨーロッパにもたらしたのが最初という話なんです。

ペストの大流行で多くの死者が出たことで、ルネッサンスが始まったとか歴史が大きく動いたという見方もあるのですが、ここでご紹介するのは1628年、フランスで流行していた頃の話です。
大量の感染者、死者が出た村は閉鎖されてしまうのですが、そういう村に入って盗みを繰り返す4人の泥棒がいました。

彼らは捕まったのですが、泥棒の罪よりもなぜペストに感染しないのかが問題視されて罪を許す代わりに秘密を教えろ、ということになったそう。
そしてなんと泥棒たちは、「ハーブを漬けた酢を体中に塗ったくっていた」ことが判明。
ハーブ酢の秘密のレシピは、セージ、ガーリック、ローズマリー、ミント、そしてシナモン、ナツメグ、樟脳などが入ったもので1748年には、CODEX(食品の国際規格)に登録されたということです。

このハーブ、殺菌効果があるとされるものばかりで、虫よけ効果も確かにあり、酢はヘンリー8世も使っていたように、この時代の身近な材料で精いっぱいの殺菌効果があるもので作ったといえるでしょう。

下水道の完備されていなかった当時、平気で窓から道におまるの中身を棄てたため、上流階級の人はオレンジにクローブを刺してシナモン粉を振って乾かした「ポマンダー」なんかを手に持って嗅ぎながら歩いたりしていたようですが、これにも抗菌効果があるんですよね。

ハーブは民間療法とか言われたのですが、今では科学的に効果が証明されているということで、ハーブが好きな歴女である私は、ハーブが単に女性が好むおしゃれな変なにおいのものという一部・・・という見方を改めてほしいような気がして、この話をご紹介しようと思いましたです。

※写真はイメージです。

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