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2chオカ板スレ「パンドラ(禁后)」の謎を考察する!

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都会から離れたある田舎町に住む投稿者は、中学に上がった頃、学校の友人たちと「近寄ってはいけない」とされていたとある空き家の探索を行うことになる。
「パンドラ」と呼ばれていた玄関のない空き家の窓を割って、侵入した投稿者たち。
だが、そこで待ち受けていたのは不気味な鏡台。そして、ついには一人の友人が発狂してしまう・・・。

目次

パンドラ(禁后)とは?

パンドラ(禁后)とは、2011年12月16日に2chのオカルト系スレッド「死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?」、通称「洒落怖」に投稿され、にちゃねらーを震撼させた本当にあった体験談とされている怪談。

だがこの話の初出は消滅してしまったサイト「怖い話投稿 ホラーテラー」に投稿された話が転載されたものだ。
2009年2月に投稿者の体験談の前編、2010年3月に伝聞が投稿されたのだが同一の投稿者ではないかもしれないとされている。

原文が気になる方はwaybackのキャッシュが残っているので読んでみるとよいだろう。

一説によると、他にも有名になった「姦姦蛇螺」、「G県厨」、「リゾートバイト」、「リアル」などもこの「怖い話投稿 ホラーテラー」から転載されたされた話らしい。

掲示板に転載されて以降は2ch外でも話題になり、小説化や映像化等もされ、名前だけでも知っている人は多いだろう。
一方で、依然として不明なまま残る謎も多く、今でも「禁后」については解明されていない部分が多いと言っていい。
「禁后」の概要を追うと共に、作中で登場する「禁后」特有の謎について考察していきたい。

パンドラ(禁后)のあらすじ

投稿者が生まれ育った町は静かな田舎町だった。
目立った遊び場もなく、子供にとっては少し退屈な町だったが、一つだけ特異な空き家が町の外れにあった。
その空き家には何故か玄関がなく、親にその空き家の事を聞こうものなら「近づくな」の一点張りで激しく叱責される始末。
しかし、その過剰な親の反応が子供たちの好奇心を掻き立てるのも、また事実だった。

投稿者もまた、その空き家に対して好奇心を抱き続けた子供の一人だった。
そんな投稿者が中学に上がって間もない頃、「パンドラ」と呼ばれるその空き家の話題に、他県から引っ越してきた男子生徒A君が興味を持つ。
親に怒られる、という気持ちと好奇心の葛藤の結果、投稿者は友人のB君、C君、D子、D子の妹とA君と共に「パンドラ」へ侵入することになった。
「パンドラ」は玄関がないため、一階の窓を割って侵入する。
そこは居間のような部屋で、特に何もなかったため、投稿者たちは拍子抜けしてお菓子を食べ始めた。
続いて二階へと上がろうと廊下を進むが、そこで投稿者たちは異様な光景を発見した。
鏡台の前につっぱり棒のようなものが立てられており、そこに長い髪の毛がかかっているのだ。
まるでそれは鏡台の前に女性が座っているように見え、投稿者たちは一様に不気味さを感じた。
徐々に好奇心より恐怖心が上回っていく。
そんな折、彼女たちはD子の妹がいないことに気付いた。
全員が慌ててD子の妹の名前を呼びつつ二階へと上ると、D子の妹は二階にいた。
しかし、その部屋にも一階の廊下と同じく鏡台と長い髪がかけられた棒が……。
恐怖に身をすくませる投稿者たちだが、D子の妹だけは状況がよく分からない様子で、鏡台の一番上の引き出しを開けた。

「これなぁに?」

D子の妹が見せたのは「禁后」と書かれた紙。
彼女は動けない投稿者たちを待つことなく紙を引き出しにしまい、今度は二段目の引き出しを開けた。
そこから取り出されたのは全く同じ「禁后」の紙。
今度はD子が我に返り、妹を「何やってるの!」と叱りつけた。
D子はそのまま紙を取り上げ、引き出しに戻そうとするが、ここで誤って三段目の引き出しを開けてしまう。
彼女は三段目の引き出しを開けたまま固まった。

「ど、どうした?」

投稿者たちが不安に思ってようやくD子の元へ駆け寄ろうとした時、D子が勢いよく引き出しを閉じた。
そして、D子は自身の髪をむしゃぶり始めたのだ。
突然の奇行にいよいよ危険を感じた一行は、D子とD子の妹を連れて一目散に逃げ出す。
ひとまず、一番近かった投稿者の家へ向かい事情を話すと、投稿者の母は激怒し、それぞれの親を呼んだ。
そして、集まった親たちからは「禁后」が空き家で見た髪の毛の主の名前であること、一生D子の母からは恨まれ続けるであろうこと、D子はもう元に戻らないことを告げられる。
その後はD子を除く皆がそれぞれの生活に戻ったが、D子だけは引っ越してしまい、その後会うことはなかった。

月日は流れて、投稿者が大学を卒業した頃、D子の母から投稿者の母宛てに手紙が届く。
母は意味深なことを言ったが、結局手紙の内容は教えてくれなかった。
この手紙の内容に関して、投稿者は伏せると名言している。

投稿者たちが体験した事件は、ある家系に伝わっていた儀式が関係しているようだ。
その家系では代々娘は母の所有物とされ、母が楽園へ至るための儀式の材料として娘が利用されていた。
儀式を行うために、娘には母のみ知る隠し名がつけられる。

そしてまず、娘の10歳の誕生日に鏡台の上段の引き出しに娘の爪と隠し名を書いた紙を。
次に13歳の誕生日で鏡台の中段に娘の歯と隠し名を書いた紙を。
最後に16歳の誕生日で鏡台の前で母が娘の髪を切り、その髪を母が食べ、娘の真の名を明かすことで儀式は完成する。
その翌日から母親は廃人となるが、その精神は楽園へ到達しているのだ。

投稿者たちが空き家の鏡台で見かけた紙にあった「禁后」の文字も、この儀式に用いられた娘の隠し名だった。
隠し名の主は貴子というこの家系の娘で、10歳の時に家の前で爪を剥がされされ歯を抜かれた状態で亡くなった。
その時母の八千代は泣き叫び絶望し、近所の人が八千代の両親に知らせに走る間に自殺してしまう。

知らせを受けてやってきた八千代の両親は妙に落ち着き払っており「夫を探す必要はない。そしてこの家に入る者に対して呪いをかけたから決して中に入ってはならない」という。
そして、夫は八千代の家の前で数日後口に髪を大量に入れた状態で亡くなっているのが見つかった。
八千代の両親はこの悪習をなくすため八千代には、儀式の事を断片的にしか話さず、八千代もまた一般的な家庭の母親としての生活を得ようとしていた。

だが、八千代の夫が八千代から得た断片的な知識で儀式を決行。
貴子が10歳になるのを待って儀式を行おうとした結果、貴子は亡くなってしまう。
八千代の両親の願いを無駄にした夫は呪いにより、報いを受ける形となったのだ。
八千代の両親は八千代たちに「せめて安らかに眠ってほしい」という願いを込めて、供養のためにこの空き家を残した。

パンドラ(禁后)の謎の考察

それでは、パンドラ(禁后)の謎の多い要素について考察していきたい。

玄関のない空き家

パンドラと呼ばれていたこの空き家には、玄関がない。
実は、貴子たちが亡くなった当時の家は老朽化を理由に一度取り壊されており、投稿者たちが侵入した空き家は、供養のために建て替えられた家だったのだ。
ただし、中身は移し替えられており、儀式に使われた鏡台なども、そのまま移されている。

玄関がないのは、供養のための家であり、人が中に入ることを前提としていないためと言える。
こうした背景もあって玄関のない空き家となったが、それが開かない箱に見えることから「パンドラ」と呼ぶようになったのだろう。

「禁后」と書かれた紙

投稿者たちが見てしまった「禁后」と書かれた紙。
それはこの家系の儀式で貴子という娘に与えられた隠し名だったと考えられる。
最初にD子の妹が開けた鏡台の上段と中段に、それらの紙が入っていたことを考えると、儀式の内容とも合致する。
ただ、D子が間違えて開けた下段の引き出しに入っていたのは、儀式の内容から考えると隠し名ではなく真の名であり、これを見たためにD子はおかしくなってしまったのだ。

家系で行われた「儀式」〜 習慣

この家系では、母が楽園へと至るために娘を利用する悪習が代々続いていた。
儀式のために母は娘を何人か産み、その内の一人を「材料」として選ぶ。
その娘には動物の身体を分解させる、もしくはそれをもとの形に組み直させる、といったおぞましい「教育」を通して、娘が母の儀式の材料として疑いを持たないような価値観を形成していった。
その後、10歳・13歳・16歳の誕生日に鏡台を使った儀式を3段階に分けて行い、やがて儀式は完成する。

「禁后」は隠し名?正確な名前は?

「禁后」という名前は儀式の内容からすると、真の名ではなく隠し名に当たる。
だが、この名前の正確な読み方は名付け親の八千代にしか分からず、隠し名は本来の漢字の読み方からは思いつかないような読み方になっているため、正確な名前を推測することは不可能と言える。

また、この話のタイトルが『禁后 パンドラ』という形で「禁后」を「パンドラ」と読むのではないかと思わせる表記だが、それが誤りであることだけは確かだ。
「パンドラ」とはあくまで玄関の無い空き家の呼称であり、ただの副題なのだ。

パンドラ(禁后)に登場する空き家はどこにある?

この話の中で投稿者たちに「パンドラ」と呼ばれる空き家は、すでに説明した通り空き家で、一度立て直しがされた建物である。
その所在地について、投稿者は詳細を伏せており、東日本でないことだけは明言している。そのため、この空き家は現在も西日本のどこかにある・・・ということになる。

『禁后』の投稿が残した謎

「パンドラ(禁后)」・・・それは「禁后」の読み方以外にもいくつかの謎も残っている。例えば、投稿者の母の元に送られてきたD子の母からの手紙の内容。

これに関しては『内容はどうしても教えてもらえなかったのですが、その時の母の言葉が意味深だったのが今でも引っ掛かっています』『私の口からは何もお話出来ません』と書かれているものの、一言も「手紙の一部もしくは全部を読んでいない」とは書かれていない。
つまり、投稿者は私たちが『禁后』として知る情報以上の何かを知っている可能性がある。そうすれば、投稿者が妙にこの家系の儀式に詳しいことも納得できる。

果たして、真相に近づいた投稿者はあの投稿の後、どうなったのか?
私たちは彼女の平穏無事を願う事しかできない。

※画像はイメージです。

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