身近なアレに潜む罠・・・パラコート連続殺人事件

私たちにとって身近な存在である自動販売機。ここで飲み物を買うのに、いちいち警戒心をもって臨む人間も少ないだろう。
しかし忘れてはいけない・・・それは手軽だからこそ、誰でも触れられる存在であることを。
それは悪魔のような顔をした誰かかもしれない。

目次

最初の事件

1985年4月30日、広島県福山市内の自動販売機でトラック運転手(45歳)が飲み物を購入。その際、自動販売機の上に置かれたオロナミンCを偶然見つけ飲んでしまいます。
その後、男性は激しい嘔吐にみまわれ、5月2日に亡くなります。
自動販売機の上に無造作に置かれた飲み物。それには農薬、パラコートが混入していたのです。

パラコートとは

パラコートとは除草剤の一種で、散布後すぐに作物を植えられる、安価で経済的などの理由から広く使われてきました。
事件当時は18歳以上で印鑑さえ持参すれば購入できる、割と手軽に入手可能な除草剤でした。
(現在は購入の際、身分証明書を提示、販売店での記名が必要です。)

しかしこのパラコート、入手が手軽であるにも関わらず、強い毒性を持っています。
嘔吐から始まり、下痢・腹痛、口の中のただれ、腎機能障害や肝機能障害、呼吸困難を引き起こし、最悪死に至ることもある危険な代物なのです。
しかもこのパラコート、解毒剤が存在しないため、対症療法しかない危険な存在なのです。

次々に起こる事件

最初の事件を皮切りに、日本全国で事件が発生。実に12人(自殺を疑われる方を含めると13名)が命を落とす結果となりました。
その多くが商品を購入した際、取り出し口に2本飲み物が入っていたことから、取り忘れや自動販売機の故障で余計に商品が出てきたと思い、持ち帰って飲んでしまったことによるもの。

瓶に毒を入れるなら1度開封されているのだから危険かどうかわかるはず、と思われるかもしれません。
たしかに当時、自動販売機で販売される瓶入りドリンクのほとんどが初めて開封した際に、封印のリング状のパーツがちぎれて落ちるという現在に近い構造でした(この構造に変更になったのも1977年に起きた青酸コーラ無差別殺人事件への対応のため)が、こういった構造に変わったことが、まだまだは社会に浸透していませんでした。

多くの人が数日以上、パラコートの中毒症状に苦しんだ果てに死んでいくという凄惨なものでした。
また、模倣犯や自作自演なども発生し、社会を震撼させる事件へと発展していきました。

この事件の犯人

これだけの犠牲者を出したにも関わらず、事件当時は監視カメラがなかったことなども災いし、犯人は捕まらずにこの事件は迷宮入りしました。犯人は単独犯なのか、それとも複数犯なのか。
そして・・・この事件の犯人が今だ「次」を見据えているのか否かそれすらもわかりません。

最後に自分を守れるのは自分自身。
身近なところに悪魔が潜んでいることを私たちは決して忘れてはいけないのです。

※パラコートの毒性に関して、引用を行っています。

引用元:Medical Note

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