私の地元は車を少し走らせれば、江の島のように海水浴客で賑わう海岸があります。
10年ぐらい前でしょうか、夏になると夜中に若者が集まって・・・今でいうパリピという存在でしょうか?・・・ドンチャン騒ぎを毎夜くり返し、近隣住民の迷惑になるという事で結構問題になった時期がありました。
当時若かった私も例にもれず、友達数人と集まってビールを片手に海岸で騒いでいた時の話をします。
ビーチでパーティーナイト
その日、他にも数組のグループがいて、ラジカセで音楽をガンガン鳴らし騒いでいました。
私たちも、お酒が入り気持ちよくなってきた頃、どこからかカップルが現れて「2人ではつまらないから」と、ビーチバレーに誘われます。暗くてよく見えない状態でビーチバレーをしていると「面白そうだから一緒にやらしてくれ!」と、どんどん色んな人が周りに集まってきたのです。
ビーチバレーをしている私たちを中心に、人がたくさん集まり楽しんでいたのですが、なんだかわからない違和感のようなものを感じ始めました。
それがなんなのかわかりませんが、一つ言えたのはこれだけの大人数なのに、なんだか静かすぎる用に思えるのです。
違和感
その時、友人の1人が慌てて走り出し、逃げるように車に乗り込みました。
不思議に思ったのですが、私たちは何が何だかもわからず友人を追って、その場を離れ車に乗りこみ、
「急にどうしたんだ!?」っと聞くと・・・「逆だった」。
友人が言うには、ビーチバレーに誘ってきたカップルも途中から来た人達も、ずっと逆手で拍手していた。
逆手拍手は、相手を恨みや呪ういう意味があり、幽霊がこっちに来いという時に使う拍手だという事で、違和感の一つはこのせいなのかと思います。
ええ??!!
怖くなった私たちは、そのまま車を走らせてその場を離れようとするのですが、何故か思うように前に進みません。
後ろの席に乗っていた友人の一人が「砂にはまって動かくなっていると思うから、降りて車を押す」と外に出た途端、悲鳴を上げて戻って来たのです。
そして、ガクガク震えながら「無数の手が車をつかんでいる」と叫びました。
私は恐怖を感じながら、とにかくアクセルを踏み込みハンドルを左右に揺らしていると、ある時、プツンというような感覚ののちに車がバウンドするように前に進みだしたのです。
なんとか海岸の目の間を通る国道までたどり着いて、海の方に目をやると遊んでいたはずの人達がすごい顔で車を睨んでいたのでした。もし、あのまま一緒に遊んでいたら・・・皆、どこかへ連れていかれていたのかもしれません。
まだ続く怖い話
それからしばらくして先輩にこの話をしてみました。
そうしたら、よせば良いのに面白半分で夜の海岸まで行って、波打ち際で海を眺めている人がいて怖くなって帰ってきたようです。
海では色々なことがあるので、次はあなたが体験する事になるかもしれませんよ?
夜の海岸にはご注意ください。
※画像はイメージです
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