「機動警察パトレイバー」90年代からすると2000年代は十分に近未来だった

80年代、少年サンデーで「ゆうきまさみ」氏の漫画として、この作品が世に出たばかりの頃には、まさかその後30年近くにわたって衰えない人気を誇るほどに育つとは・・・思ってもみませんでした。
ことに、劇場版アニメは一作目、二作目共に「空挺レイバー」という陸上自衛隊の装備が大きく取り扱われるなど、当時としては架空の中にもリアル路線をきわめており、不思議な魅力のある作品となっています。

ちなみにレイバーとは一般的にいうところのロボットです。
土木工事用の建機などから発達し、直立二足歩行するものができて、警察が実際に配備しているロボットが「パトレイバー」と呼ばれている世界の物語です。

ことに、二本目の「パトレイバーThe MOVIE 2」はもっともミリタリーテイストが強く、そしてそれまでにあったコメディなテイストが一掃された大人の物語でした。
首都を翻弄する謎の勢力との情報戦で航空自衛隊の防空能力が試されるという、想像をはるかに超えた物語を構築しており、真に迫った「幻のスクランブル」の数分間の出来は素晴らしいものでした。

映像もですが、驚いたのは音声です。オリジナルバージョンでは、プロの声優ではない人が当てているのではないかという感じで、逆に本物っぽく聞こえてくる管制官とパイロットのやり取りが鳥肌が立つレベルの出来でした。
後に英語版なども作成されており、聞き比べてみると、管制官たちが使っている英語の表現が日米でそれぞれ微妙に違うんだなということで、非常に興味深かったです。

この作品でオマージュとして取り扱われたのは当時話題になっていた『カッコウはコンピューターに卵を産む』というコンピューター犯罪の小説で、当時のトレンドがさまざまなところで上手く取り込まれているのが良く解ります。

製作された時期からすると、2000年代は少し先のこと。
当時考えた近未来のテイストの車や携帯電話などの装備は今見るとちょっと新鮮かもしれません。

それから10数年が経過したころ、まさかの実写版が製作され、イベントなどではリアルサイズのパトレイバー=イングラムがデッキアップして直立するというのを間近に見たときには「あと10年位すると、本当に警察や自衛隊がこういう装備を使うようになるんじゃないだろうか」とワクテカしてしまう自分がいます。

また、そのロケで航空自衛隊入間基地が使用されたとかで、入間基地内にイングラムが立ったのを見たときには震えました。

生きているうちに、本物のレイバーを見ることが出来るかな?
できたら、動いているレイバーに乗ってみたいな・・・とアニメを見るたびに思ってしまうのです。

(C) 機動警察パトレイバー ゆうきまさみ 小学館/週刊少年サンデー
(C) 1993 機動警察パトレイバー 2 the Movie HEADGEAR / BANDAI VISUAL / TOHOKUSHINSHA / Production I.G

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