以前勤めていた会社は東京に本社のある地方支社で、自分のことは自分でやるいう会社の方針の為に、それほど人員等に余裕無い情報システム部がそこにはありませんでした。
社内ヘルプデスクとして雇われていたのですが、パソコンに少し強いというだけでIT関係の様々な仕事を任され、PCのセットアップからユーザーアカウント管理、はたまたネットワークやサーバの運用管理なども担当し実質システム実務担当者となっていたのです。
私としては興味深く面白い仕事だったのですが、その中でぞっとする出来事がありましたので、ご紹介させていただきます。
続く突然死
もう10年以上前のことですが、その年はどういうわけか社員さんの突然死が連続して起こりました。3月に経理課長、7月に営業主任、10月に技術部部長、12月に総務課長と全部で4名の方が亡くなられました。
春夏秋冬に一人づつというタイミングもさることながら、全員が全員、朝になっても出社しないので様子を見に行ったらアパートの部屋で・・・というパターンでした。
営業主任さん以外は全員、東京からの異動組でしたので、一人暮らししているうちに体調を崩してしまったのだろう、ということになったようですが、1年に4人もの方が亡くなられたのは、後にも先にもあの時だけです。
祟られてるのではないか?という人もいましたが、それはさておき、10月に亡くなられた技術部部長さんについてを取り上げます。
亡くなった筈なのに
部長さんの亡くなった後も、使われていたPCがいつまでも「パソコン管理DB」に表示されるんですよね。
「パソコン管理DB」というのは、社員が出社してPCを立ち上げて自分のIDとパスワードを入力すると、社内のネットワークに接続され監視ツールが関知し、いま誰がどのパソコンが使っているかを表示するシステムです。
部長さんが使っていたPCは初期化し技術部の方が予備として保管することになっていました。それなのに毎日「パソコン管理DB」にコンピュータ名と使用者名が上がってくるんですよね。
一つ考えられるのは、生前にいちいちIDとパスワード入れるのが面倒で自動ログインに設定してあり、初期化がうまくいってない予備機を誰かが使っているものだと考えていました。
この状態を野放しにしておくことはセキュリティ上好ましくありません。
社内の全てPCをくまなく調査すると該当する物はなく、予備機として保管されるPCに至っては、故障したのですでに廃棄処分にしたという事実が明らかになっていったのです。
つまりは・・・
つまり存在しないPCとユーザが、あたかも存在しているかように現れるという非常にありえない事態が起こっていたわけです。しかも亡くなった方とPCということで、探索に協力して下さった技術部の方々とぞっとした次第です。
まさか、亡くなった部長さんがご自分が死んだことを自覚できずに出勤してきて、廃棄して存在しない筈のご自分のPCを立ち上げて使っているのでは・・・なんて想像したら怖い。
後日、この現象は詳しく書くと説明が難しいので省きますが、ネットワーク上の不具合だろうとメーカーから説明され、一応の結論に至ったんですが、よりによって何で?という疑問は残ります。
それからも
ついでながら、その後数年経ってPCやOA機器を総入れ替えした後にコンピュータ名と使用者名が上がってきてました。PCとは関係ないプリンタやアクセスポイントの欄にぴょこっと出てくるんですね。そこは本来空欄のはずなのに。
本当に不具合なのか?甚だ疑問です。
※画像はイメージです。
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