今回紹介する懐かしのアーケードゲームは、1991年にジャレコが発表したアクションゲーム「ファンタズム」です。
ストーリー
主人公は恋人とのデートの最中に見知らぬ男達に襲われ、彼女を連れ去られてしまいます。
助けようとするが、敵わずに主人公は殺されてしまい、彼女の父親によって、霊体になりこの世にとどまる事が出来たのです。彼女の父親は霊エネルギーを研究する第一人者であり、その為に娘だった彼女が攫われてしまったと知り、秘密結社に攫われた恋人を救う為に、幽霊となった主人公は、相手の身体を乗っ取る事が出来る霊体の特性を生かし、秘密結社へと挑んでいく。
ゲームの特徴
このゲームの方向キーで移動し、攻撃ボタンとジャンプボタンを駆使しながら敵を倒していくアクションゲーム。各ステージは全6面で構成され、各ステージの大型ボスを倒せば面のクリア、ここまでは普通のアクションゲームなのですが、特筆すべき部分は、残機概念が廃止されており、主人公の霊体エネルギーによる残量性となっているところです。
霊体エネルギーが無くなればゲームオーバーとなりますが、憑依した敵の体力とは別に設定され、憑依しない状態でいればエネルギーは減ってしまい、もし憑依した敵キャラクターが死んでも、すぐに別の敵に憑依すればゲームを続行できると、今までにない斬新なアイデアが盛り込まれていました。
憑依したキャラによっては耐久値や攻撃力などが違い、状況に適したキャラクターに憑依しなければいけない、戦略性もあるアクションゲームでもありました。
そして本作で最も注目すべき点は、アーケードゲームでありながら、2つのエンディングがあるマルチエンディング方式。
普通のエンディングとグッドエンディングが存在し、各面に隠された恋人が囚われた部屋の鍵3つを開閉すれば、恋人の身体でラストボスを倒せます。
クリアすれば、恋人の無事と今後の幸せを祈り、主人公はこの世を去る事になる・・・実に切ない終わりでした。
思い出
ただこのアーケードゲームは時代は格闘ゲームの絶世期だった為、すぐにゲームセンターから消えてしまったのですが、筆者は下手糞ながらも遊んでいました。
お気に入りの憑依した敵は、主にジャンプ力のある忍者と攻撃力のあるロボットなどでしたが、装備などの差異があり、憑依しても手持ちの装備で難儀したと、苦い思い出もあります。
かつてアーケードで楽しんだ本作・・・できればまたプレイしたいですね。
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