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最近YouTubeで話題の怪談師とは?なり方やネタの集め方、人気怪談師を紹介!

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面白い動画が無料で見放題のYouTube。中でも最近は怪談を語るユーチューバー、通称・怪談師の台頭が注目されています。
昨今の怪談ブームに乗じて地位を確立した、怪談師とは一体なんなのでしょうか?

今回は意外と知られていない怪談師の実態やなり方他、巧みな話術と豊富な持ちネタで視聴者を震え上がらせる、人気怪談師をご紹介していきます。

目次

怪談師は講談師から派生した

まずは怪談師とは何かをご説明します。
最近よく聞くようになりましたが、職業なのか肩書なのか自称なのか分類が曖昧ですよね。

結論から述べてしまうと怪談師は講談師の一種です。
講談師とは即ち落語家、噺家のこと。国民的人気番組『笑点』などで、お茶の間に馴染んだ存在です。

しかし彼等が扱うのは頓智の利いた笑い話だけではありません。

怪談師の元祖と目されるのは明治の噺家、三遊亭円朝。他にも初代林屋正蔵、累代林屋、立川三五郎らが挙げられます。
上記の面々が語る怪談咄は大衆に絶大な支持を受けました。

現在でも知られる『牡丹燈籠』『真景累ヶ淵』『怪談乳房榎』などは、創作落語の巨匠・三遊亭園朝が古典をアレンジし語り継いだものです。
代表作『死神』は海外小説の翻案でした。

江戸時代には何度か怪談ブームが訪れました。当代の絵師たちはこぞって幽霊画や妖怪画を描き、江戸の人々は身分の上下を問わず百物語に興じます。

その宴の席に噺家が招かれ、怪談を披露することもありました。

平成を代表する怪談師、稲川淳二登場

上で挙げた怪談師は狭義の意味。現代ではYouTubeやテレビ、イベントなどで怪談を語る人々も含んでいます。
平成怪談ブームの先駆けとなった人物こそ稲川淳二。誰しも夏の心霊番組で一度は見たことがあるのではないでしょうか。

本業はプロの工業デザイナーでお笑いタレントとして活動していた時期もあります。
稲川淳二が一躍脚光を浴びるきっかけとなったのは、ラジオ番組の怪談コーナー。その饒舌な語り口とユニークなリアクション、及び厳選されたネタの数々がリスナーに好評を博し、霊感タレントとして世間に広く認知されました。

稲川淳二の怪談の中で最恐と位置付けられるのが『生き人形』。
1986年にラジオ番組『オールナイトフジ』内で披露した本作は、大反響をもって迎えられます。

1993年からは『稲川淳二の怪談ナイト』と呼ばれるミステリーナイトツアーを決行、全国行脚していました。
ファンサービスと外連味満載の稲川淳二の怪談は、従来の講談や落語とはまた違ったエンターテイメント性を獲得し、以降芸能界には類似の怪談師が次々と誕生します。

稲川淳二の生い立ちに少々言及すると、物心付いた頃より母親が近所の子どもたちを集めて怖い話を語り聞かせていたそうで、英才教育の賜物かもしれません。
なお稲川淳二は心霊現象を科学で解析しようとする発想に嫌悪を示し、得体の知れないものを自然体で受け入れる姿勢を美徳としています。

怪談師になる方法

怪談師は小説家や漫才師と同じく自称です。
なのであなたが怪談師になりたいと思ったら今日からYouTubeのチャンネルを開設し、怪談を話せばよいだけです。
とはいえ無名の素人が突然チャンネルを始めても人は集まりません。人気怪談師になりたいなら修行によるスキルの向上やある程度の根回しが必要です。

まずは怪談師を養成する学校を紹介します。

皆さんは「忌み地」と呼ばれる実話怪談本をご存じでしょうか?
著者の一人、福澤徹三は小野不由美「残穢」にもカメオ出演していた怪談作家。
彼と組んで全国津々浦々を回り、怪談を蒐集したのがプロ怪談師・糸柳寿昭です。

公私ともに親しい間柄である福澤徹三と糸柳寿昭は、怖い話を蒐集し各地でイベントを開催する団体、「怪談社」を主宰しています。

さらに糸柳寿昭は荒川区・日暮里駅付近で「怪談稽古場」なるカルチャースクールを運営し、新たな怪談師の育成に取り組んでいます。「忌み地」にもこのスクールの内実が描かれているので、受講を検討している方はぜひ参考にしてください。

定年後のサラリーマンや主婦、お笑い芸人やフリーターなど、怪談師を目指す人々がいかに多様か思い知らされます。
怪談で稼ごうとするガチ勢にとどまらず、手堅い本業を別に持ち、趣味としてスキルを磨く人も結構な割合を占めているのが心強いですね。
コロナ禍の現状を省みても怪談師一本で食べていくのは厳しいので、兼業で活躍している方が大半ではないでしょうか。

また逆説的になりますが、怪談を書いたり怪談を集めたサイトを開設する、怪談を収録した本を出すのも大事な布石です。
インターネットで検索をかけてみると、怪談師を自称する人の多さに驚くかもしれません。

匿名の投稿者から怖い話を集めたサイトも数多く存在します。

たとえば「【洒落怖】洒落にならない怖い話まとめ」「奇々怪々」「怪異譚」「怖話」「恐怖の泉」「怪談の森」などで、各サイトの規約さえ守ればYouTubeにおける朗読も許可されています。

怪談師のスタート地点に立ちたいなら、まずは上記のサイトから好きな一本を選び、朗読動画をアップしてみるのをおすすめします。

投稿小説サイト「カクヨム」「エブリスタ」「pixiv」などでフリー台本ないし朗読台本タグを検索すると実話テイストの怪談がたくさんヒットするので、布教を兼ねて読んでみてもいいかもしれませんね。

Twitterでも怪談朗読動画の宣伝や心霊系YouTubeチャンネルの宣伝は活発。プロ・アマチュア問わず、気になる怪談師はどんどんフォローし情報収集に励んでください。

ガチで怖くてマジでヤバい!YouTubeで人気の怪談師とは

ここからはYouTubeで話題を呼んでいる怪談師を紹介していきます。

まずは136。
『怖い話怪談朗読』チャンネルを運営しており、チャンネル登録者数は2022年3月時点で10.6万人。
動画1本あたりの再生回数は1~2万、群雄割拠する怪談師の中でも安定した人気を維持しています。

136の特徴は声の演技力だけで真っ向勝負している事。
朗読する話は洒落怖の定番から師匠シリーズまで幅広く、個人作家から提供されたオリジナルも扱っています。

低く落ち着いた声とはっきりした滑舌にはリラックス効果があり、導眠剤として最適。怪談なのに何故か癒されると評判です。

続いて紹介するのはナナシロ。『七四六家』を運営している怪談師です。

『七四六家』の活動内容は多岐に渡り、オーソドックスな怪談朗読から廃村探訪、お酒を飲みながらとりとめもなく怖い話をする「晩酌怪談」、さらにはゲスト・くまこがざっくばらんな幽霊トリビアを語る「ゾッとしない霊の話」など、初心者から上級者まであらゆる需要に対応しているのが魅力。

最後は元タレントでユーチューバーの島田秀平。
現在はYouTubeにて『島田秀平のお怪談巡り』を開設、様々な業界から豪華ゲストを招待し怖い話の聞き役に回っています。
ゲストが体験した怪談はどれも粒ぞろいで、語りの上手さに思わず聞き入ってしまいました。

まとめ

以上、怪談師の由来やなり方をご紹介しました。

怪談師になりたいなら修行あるのみ。
YouTubeやSNSで活躍している怪談師の動画から語り口を学び、あるいはリアルイベントに参加し、生の呼吸を身に付けてください。

『怪談ライブBarスリラーナイト 歌舞伎町店』ではプロ怪談師が実体験をもとにした怪談を披露しているので、怪談師の実態を知る上でも足を運んでほしいです。

自分の力に限界を感じたら、プロ怪談師の糸柳寿昭が講師を務める「怪談稽古場」でより専門的なレッスンを受けるのも、良い経験になるかもしれません。
怪談ブームが続く限り怪談師の需要は減らないので、芸を極めてチャンスを掴んでください。

※画像はイメージです。

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