私が25歳の頃、仕事の関係で親元を離れ都内で1人暮らしをし、月に一回ぐらい帰省し進捗状況を話す・・・そんな生活をしていました。
この話は、お盆の連休を利用して一週間、実家に返った時の事。未だに不思議として、我が家で語り継がれている話しなのです。
母が言うには
ある日の夕食の後、私は母に仕事の事を刻々と説明していたときです。父がテレビのチャンネルを心霊特集に合わせ、ビールを片手に「こんなのあるかよ」とゲラゲラ笑っていた時。
母親が「実は先日心霊現象があったのよ」と話題を変えてきました。
母が言うには、みんなの帰省に合わせて部屋を掃除していると地震も何も起きていないのに仏壇の位牌だけが、ガタガタと3分くらい揺れて急にピタっと止まったそうなのです。
母親は心霊など興味もないし信じていないのですが、たまたまフィルムが3枚数だけ残っていた使い捨てカメラで、仏壇全体、位牌、遺影を撮影したというのです。
私は母親に「罰当たりだ、2度とこんな事したらダメだよ」と言いつつも、その写真が気になったので母親と一緒に写真店で現像の申し込みをして、翌々日ぐらい、買い物ついでに受け取ってきた写真を二人で見ることにしました。
写真に写っていたもの
父との旅行の写真もあって、母の説明を聞きながら観ていくと・・・仏壇の写真の後に一枚、変な写真が入っていました。棺桶の中で花に埋もれて目を瞑ったまま眠っているような女性がの写真で、縦に左半身ぐらいが写っていて、残りの部分は真っ黒です。
まさか母親の知人か友人の告別式を撮影したのかと思い、「常識ないのにも程がある、こんな写真撮ったらダメだろ」と言い母親に写真を見せると、母親は「そんな写真撮った覚えもないし、その写真の人誰かわからない」と。
父親に見せても判らない、もとより身内や知人の顔を親族の中で一番覚えている母親でも知らないという事は、おそらく他人の写真・・・不気味です。
私と母親は近所のお寺で供養してもらおうと話して、その写真だけ入っていた袋に戻しました。
それから
次の日、お寺に向かい、住職さんに事情を説明して供養をしてもらうので、写真を袋からだすと・・・。
写真は左半身が右半身に入れ替わり、顔には火傷を負ってボロボロですが、口元だけが笑った状態に変わっていたのです。
供養が終わり、車の中では母と一言も話さずに帰宅し、父親に事情を話しました。
この後、心霊現状のような事は一切起こることはありません。
しかしながら、あの写真の女性は誰だったのか、なぜ写真の写り方が変わっていたのか、未だにわからないのです。
※画像はイメージです。
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