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想い出のミリタリー漫画「パイナップルARMY」を語りたい!

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戦車や戦闘機に興味を持ってしまうのは男の子サガとも言いましょうか、大抵は映画やドラマから興味を持ってしまい、拳銃のアクションシーンに夢中になり、兵器が縦横無尽に動くなど、実に男心をくすぐるものがありました。

無論、漫画などから興味を持ってしまう事もあり、私が子供の頃に夢中になってコミックスを集めていた、軍事モノ漫画を今回紹介したいと思います。

その作品の名前は「パイナップルARMY」です。

この作品が連載していたのは、1985年から1988年の間です。

1985年と言えば「イラン・イラク戦争」など世界情勢も冷戦の混迷期にあり、ソ連があり、ミハイル・ゴルバチョフ大統領が手腕を振るい、ペレストロイカを巻き起こす、そんな改革の時代でもありました。

そんな怒涛の世界情勢下の中で、この作品は連載していました。

ゴルゴ13の脚本を手掛ける実績を持つ工藤かずや氏を原作に、作画は、21世紀少年などでお馴染みの漫画家である浦沢直樹氏が作画を手掛ける等、実績のある実力派が描く、本格軍事漫画作品が「パイナップルARMY」でした。

当時の軍事関係をテーマにした漫画作品は、大抵が「ランボー」や「コマンドー」などの、いわゆるワンマンアーミーを主人公にして描かれていました。

単身で無敵に活躍するランボーやメイトリックス大佐みたいな主人公が、大抵は軍事モノ漫画作品の主人公でしたが、この作品の主人公であるジェド・豪士は、そんなヒーロー像とは違う形の、軍事モノの主人公でした。

平たく言えば、この漫画はアクション映画ではなく、アクションドラマみたいなノリの漫画作品だったのです。

本作の中でもジェド・豪士はベトナム戦争で活躍した元・兵士であり、スペシャリストの傭兵として活躍していた経歴を持つ、凄腕の戦闘インストラクターとして登場します。

戦いに慣れていない一般人を、マフィアやギャングなどから身を守る為に戦闘方法を教え、時としてそんな人々を守る為に戦うと言った、海外ドラマの要素を持った作品でした。

この漫画の中で最も面白かったのは、精密な軍事考証でした。

当時において軍事モノの漫画作品の中に登場する兵器や武器の考証など、今の様にネットが普及していない時代においては、資料集めに時間がかかってしまい、また苦労して集めた資料も間違っているなど、色々とムラがあった時代でもありました。

そんな漫画が多い中でも、この作品の中の軍事考証はしっかりとしたものが多く、また外国の様々な社会問題などもテーマとなっており、ただ強い軍人が活躍する作品ではなく、アクションとドラマ性のある作品でした。

特にこの作品の中でも最も思い出深いのが、ベトナム戦争時に中国側が送り込んだ64式微声拳こと微声手鎗。
銃声もなくに相手を射殺する銃と、この作品でこの拳銃を知った読者も多い筈。

そんなマニアックな銃も登場すれば、ハインドDなどの武装戦闘ヘリの戦闘方法に、手榴弾のマニアックなネタなど、実にマニアックな軍事作品でした。

単身で無敵に活躍する軍人ではなく、人間としての強さを描いたヒューマンドラマ性のある軍事アクション漫画だった「パイナップルARMY」は、見て損のない作品です。

著:工藤 かずや
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いば・よしあき
ミリタリー作品が好きで、色々とミリタリーなネタを知っていますが、濃くもなく浅くもない程度なので、よろしくお願いいたします。幼女戦記は漫画作品のヴィーシャが好みです!
アニメのヴィーシャも捨てがたいですが、漫画版の少女漫画のヒロインみたいなヴィーシャに心奪われてしまいました。
そんなモノですが、何卒によろしくお願いいたします。

パイナップルARMY (C) 小学館 ビッグコミック 浦沢直樹

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