県外の大学に合格し、一人暮らしをしておりました。
この大学はやたらと広い敷地を擁しておりまして、キャンパス内に池や森があったり、大抵の学生は移動手段として自転車や原付を使います。
ある夜のこと
大学の主催するイベントの準備作業で、友人と遅くまで居残っていたのですが夜も遅くなって、いい加減今日は帰ろう、ということになりました。
二人は大学内にある寮で生活していて、広いキャンパス内の移動手段として原付に乗っていました。
その夜も、いつものように池にかかった橋を渡って寮へと向かったのですが・・・。
ちなみにですが、この池・・・鬱蒼と草木が生い茂り、昼間でも何となく冷ややかで涼しげなところで、池というより沼という感じです。
橋に差し掛かると、幅が狭いために1列になって進んでいくのですが、中ほどにかかったところで後ろを走っていた友人の原付が、いきなりフルスロットル!
あっという間に私を追い越し、韋駄天の如く走り去って行ったのです。
怖いもの見た
いったい何が起こったのかわけが判らず、寮の駐輪場に到着すると、友人は原付に乗ったままで、がたがた震えていました。
「どうしたんだ」と声をかけると、「怖いものを見た」と言った。
「だからいったい何を見たのか?」と尋ねると、「生首」?!
橋の上で原付のハンドルの横に付いているミラーを何気なく見たら、そこに女性の顔が写っていたんだそうです。明らかに自分とは違う顔だったので、誰か後ろにいるのかと思って振り返ってみたが誰もいない。
見間違いかと思って、もう一度ミラーを見ると、そこには女性の首が写っており、こちらを見て微かに笑った。
それで仰天して、逃げ出したのだと。
原因を解明してみた
後になって、この池にはよく幽霊が出るという噂や目撃談があるということを知りました。
話によるとずいぶん昔、大学の教授が生徒と不倫をしてこの池で心中したと言われているのですが、どう見てもせいぜい60cm程度の深さしかなく、ここでどうやって死ぬのか?というのが率直な感想で、それ以外になにか曰くがある訳ではありません。
そうしたら幽霊がどこの誰なのか?どうして出るのか?全く判らないと思って、橋の付近をくまなく探っていると小動物のフンがそこそこの落ちていたのに気が付きました。
実は私たちは獣医科の生徒で、恐らくタヌキのものだと思うのです。橋の前後は少し盛り上がった地形をしており、薄暗い電灯が立っています。
つまりバックミラーの顔は、電灯によってぼんやり映し出された「タヌキ」の顔がそう見えただけで、振り返って見えなかったのも証拠の一つで、人だと思ってみた視線に小さなタヌキが見える事がありません。
そうするとやはり「タヌキ」なんじゃないか?と思うのです。今までのは知りませんが、今回のは十中八九そうだと思います!
結論から申し上げますと「タヌキに化かされた」・・・という事でポンポコ。
※画像はイメージです。
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