近年その存在が公表されたロシアの超大型魚雷、核弾頭も搭載可能なその兵器が「ポセイドン」。
この「ポセイドン」、昨今急激な軍備拡張が指摘されているロシアの新兵器としてその性能が好評された兵器です。「ポセイドン」は所謂・通常型の魚雷を拡大したような経常の兵器で、推進力にには原子力を使用した超大型の魚雷となっています。魚雷と言っても水上艦艇攻撃する目的ではなく、戦略核を実装可能でそれにより相手国の軍港設備を艦艇もろともの壊滅させることを狙った兵器とされています。
その発射には専用の大型発射管を使用し、同機能を持たせた原子力潜水艦が担うことになっています。驚くべきはその速度で、原子力推進によって「ポセイドン」は1,000m以上の海中を約60から70ノット(時速約110km~130km)ものスピードで標的に向かっていくとされています。しかもこのスピードが最近の情報では、時速110ノット(200km/h)にも達するとほぼ倍増となるとも伝えられているのです。
これまで言われていた時速70ノットというスピードは、一般的な魚雷でもあり得る速度です。しかし時速110ノットともなるとかなり?な速度と言われています。タス通信は最高200ノット(時速370km)を達成しているロケット魚雷「シュクヴァル」でも用いられたスーパーキャビテーションという手法で、その速度を達成可能と奉じていましたが、これはいささか眉唾なものと多くの専門家からは見られています。
キャビテーションとは、圧力の差を利用することで水に気泡を発生させるもので、この性質を水中での抵抗を減少させることに応用した技術が「スーパーキャビテーション」と呼ばれています。「ポセイドン」関しては、軍事専門家の間ではこのスーパーキャビテーション技術を用いたものではないと目されており、故に先のような時速110ノット(200km/h)という性能は否定する向きが大勢を占めているようです。
「ポセイドン」はキャビテーション技術ではなく、本体から細かい気泡(マイクロバブル)を発生させる技術と考えられています。
※画像は一部イメージです。
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