今回話をするのは1988年に起きた、世にも奇妙で謎めいた残酷な臨月女性の殺人事件「名古屋妊婦切り裂き殺人事件」を考察していきます。
1988年名古屋市
1988年に名古屋市に住む臨月の女性が自宅で殺された。
第一発見者は被害者の夫で、勤務先から帰宅したら妻が殺されているのを発見し、子供が生まれているという状態だった。
被害者である妻は青いマタニティウェアを着た姿で、電気こたつのコードで首を絞められ、腹部を切り裂かれて絶命していた。
腹部はみぞおちから縦に約38cm切られており、子宮内にいた赤ちゃんは取り出され、腹部には電話の受話器とミッキーマウスのキーホルダーが入れられていた。
なんとも奇妙な事件で謎の多い事件だった。
被害者の夫の当日の行動
被害者の夫の当日の行動は臨月の妻を心配し、勤務先から自宅に連絡を1時過ぎに入れ、会社から帰宅する前に電話を妻に入れたがその時はもう電話には妻は出なかった。
夫が帰宅すると不審な点がいくつか発見された。
普段はきちんと施錠しているはずの玄関のドアが開いており、部屋の電気も消されていた。
不審に思いながらも家に入り、着替えるとリビングから赤ちゃんの泣き声が聞こえたのだった。そしてリビングを覗くと、無残に殺された妻の姿と赤ちゃんがいたのだ。
しかし、幸いなことに胎児は怪我を負ったものの無事だったのだ。
母親は殺されたが、奇跡としか言いようがない事件、胎児は被害者の夫と夫の父親のおかげで一命を失わずにすんだのだった。
赤ちゃんを発見した時、電話線が切られ、殺された妻の腹部にささっていたため電話を借りに1Fの御宅をノックしたのだ。午後7時43分に名古屋市消防局消防指令センターへ通報した。
当時は今のように携帯電話やスマートフォンが普及していない時代だったので電話を誰かに借りるしかなかったのだ。
当時の事件現場は悲惨な状態で、現場が血の海になっており、そのときの様子を知る被害者の夫は「想像できないような恐ろしい状態で妻は息絶えていた」と言う。
また、愛知県警察機動捜査隊の警察官は「あんな悲惨な現場は今まで見たことがない」と言い合っていたそうだ。
赤ちゃんは・・・
赤ちゃんは、殺害された後に犯人が赤ちゃんを外に出したことが判明。
赤ちゃんが取り出されたのは故意なのか偶然だったのかは不明だが、発見時に臍の緒は切られており、これは犯人が行ったものと考えられる。
赤ちゃんはなんとか元気に泣いていたが、無理やり子宮から出されたので左足の膝裏、左の太腿の裏などに切り傷を負っており貧血状態にまで陥った。
事件当時は3月で夜間は室温も下がっていたことから低体温症も起こしていたと言う。
被害者の夫とその父親が献血をしたことで何とか赤ん坊は一命をとりとめ、1988年4月2日にやっと退院ができた。
※画像はイメージです。
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