さて今回は、バンダイナムコエンターテインメントの看板ゲーム作品である「スーパーロボット大戦シリーズ」に登場した、ゲームオリジナルロボット『魔装機神サイバスター』のテレビアニメ作品である、テレビアニメ版・魔装機神サイバスターを紹介したいと思います。
アニメ監督は「タツノコ四天王」の一人として知られている、故・うえだひでひと先生で、タツノコプロの名脚本家で知られている酒井あきよし先生のコンビで描かれる今作は、スーパーロボット大戦のオリジナルロボットであり、方向音痴の三枚目ヒーローのマサキ・アンドーを主役にした『魔装機神サイバスター』をアニメ化したスピンオフ作品で、その内容はゲームと大幅に改編されたものとなり、サイバスターのデザインが変更された、アニメオリジナルのストーリーで構成された作品となっております。
物語の舞台となるのは、西暦2040年。
大地震などの大災害による致命的な被害を受け、自然環境が激変してしまった地球。
日本の首都・東京も壊滅状態に陥り、混沌の時代を迎えていました。
そんな混迷の時代を脱却しようとする地球環境調査研究所「D.C.」ことデバイン・クルセイダーズは、地球環境を回復させる為に治安維持活動などを行い、無政府状態の世界の秩序として動いていました。
物語の主人公となる安藤ケンは妹のサユリの生活を助ける為に「D.C.」への入隊を決めますが、願いかなわずに審査に落ちてしまい落胆している最中、突如として空を焦がす爆発が巻き起こり、その中から、一台のロボットが姿を現します。
それは風の魔装機神サイバスターと呼ばれる機体で、「D.C.」はすぐ様に防衛活動を行いますが、その圧倒的な力の前に、「D.C.」の攻撃部隊であるロボット軍は壊滅へと追いやられてしまいます。
そんな絶望的な中で、ケンは機転を利かし、サイバスターを退ける事に成功し、その活躍と功績を見込まれ、「D.C.」機関へと配属されますが、異世界から訪れたサイバスターは、地球と敵対する意志は無く、「D.C.」機関のシュウ・ゾルダーク所長を追ってこの世界に訪れた事を、この時のケンは知る由もありません……
と、ゲームとは違う世界線で描かれている本作は、ゲーム本作のファンからは当初に辛辣な評価を受けていましたが、この作品のオープニング曲のおかげで、その辛辣さは薄くなったと言われている程に、この作品のオープニング曲は神曲です。
遠藤正明の「戦士よ、起ち上がれ!」は、実にミリタリーマニアの心を燃やしてくれる名曲でもあり、原稿の執筆などで疲れた時に、心を燃やし、活動力を与えてくれる名曲でもあります。
物語の内容も、現実世界における異世界の侵略者を迎え撃つも、実は真の敵はこちら側にあると、衝撃の展開も含め、主人公のケンの抱える、父親との確執や、家族などの想いと、実に奥深いモノもテーマになっており、もう一つの魔装機神として楽しめる、そんな内容の物語でもありました……オープニング曲と共に楽しめる今作は、熱い神曲に痺れる事の出来る名作です!
(C)1999 魔装機神サイバスター プロジェクトサイバスター・テレビ東京
思った事を何でも!ネガティブOK!