あなたはラブドールを使用したことがありますか?もし使用経験がなくても、実際使ってみたらどんな感じなのか、妄想したことはあるのではないでしょうか。
今回は日々発展を遂げ続ける、ラブドールの世界にご案内します。
ラブドールの歴史
ラブドールの歴史は意外に古く、15世紀の大航海時代には既に実在したといわれています。
当時ヨーロッパでは新天地を求め、海賊や水平たちが海に繰り出しました。長い船旅の中、女日照りに悩んだ男たちは女の代わりとして性欲処理用の人形を求めました。それがラブドールです。
等身大の布製人形、あるいは革製の枕を空気で膨らませた物が当時の主流でした。
日本では18世紀の浮世草子に登場する「吾妻形人形」が、ラブドールの元祖ではないかと語り継がれています。
浮世草子とは不思議な話、奇妙な話を集めた昔話集。その中に「吾が妻」、即ち自分の妻として人形を愛でた男が登場します。
吾妻形人形は裕福な商人や武士に好まれ、高価な着物や装身具で飾り立てるのが嗜みとされていました。
吾妻形とは当時のオナホールの隠語。日本刀の鞘を作る技術を応用した大人の玩具で、高級品の内部には、外国から輸入した天鵞絨(ベルベッド)が張られていたそうです。
吾妻形人形にも当然この機能が搭載されていました。
知名度が上がったのは第一次南極越冬観測隊の功績
1956年、第一次南極越冬観測隊が南極へ向かいました。その際隊員の性欲処理用として船に持ち込まれたのがラブドール「ベンテンさん」。
名前の由来はインド神話の女神・弁財天から。
ベンテンさんは二体あったものの、氷点下の南極ではカチコチに凍り付いて使い物にならず、結局隊員の誰も利用しないまま帰路にて投棄されます。
第一次南極越冬観測隊がベンテンさんを同行した事実は大きく報道され、一気にラブドールの知名度が高まりました。
ラブドールとダッチワイフの違いとは?
ラブドールを語る上で外せないのがダッチワイフとの違い。ラブドールはダッチワイフの一種に含まれ、中でも性行為に特化した、内外ともに精巧な人形をさします。
ダッチワイフの語源はオランダで誕生したことから。
1875~80年頃、祖国に妻を残しインドネシアに滞在していたオランダ人商人の逸話に関係しています。
現在ではオランダ以外でも生産されているため、ダッチワイフの名称は死語になって久しいです。
性行為目的だけではない、ラブドールの様々な用途
性欲処理に用いられるラブドールですが、もちろんそれ以外の目的で購入する人もいます。
技術の進歩に伴い、ラブドールの見た目はどんどん生身の人間に近付いていきました。
現在は肌の質感にまでこだわったシリコン製のラブドールが増え、彼女たちを嫁、あるいは娘として可愛がる購入者が増えています。他にもコスプレ衣装を着せて撮影したり添い寝したりと用途は様々。
意外なのは女性の購入者が多い点。
もともと人形の着せ替えが好きだった人が、ラブドールのドレスアップに夢中になる気持ちはよくわかります。
さらに驚きなのは、女性向けの性行為が可能なラブドールが普及していること。
タイプも幅広く取り揃えており、中性的な美少年やマッチョなイケメンまで、お好みの人形と愛を育めます。
さらにはゲイ向けラブドールも存在するというのですから、この業界の奥深さがおわかりいただけるのではないでしょうか。
ラブドールの素材と気になるお値段
ラブドールの素材はシリコン製とTPE製に大別され、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
シリコン製のメリットは匂いが強くない・ボディが軽い・キズが付きにくい・作りこみが細かいなど。デメリットは口が使えない・高額・腕の可動域が制限されるなどです。
一方のTPE製のメリットは肌触りのよさと動かしやすさが特徴。シリコン製ができないポーズや体位もとらせることができます。他、陰部・口腔・肛門すべてを私用できるのも素晴らしいですね。
デメリットは体重が重く修理が難しいこと。強く掴んだ時の金属の存在感も、没入を妨げる一因となります。
気になるお値段は平均相場10万円~25万円。amazonでは5万円台の安物も売られていますが、粗悪品もまざっているので要注意。
また、購入者が抵抗を感じなければ中古品を買うのも手です。こちらは3万円台で流通しています。
実際どれ位売れてるの?
日本では毎年約2000体のラブドールが出荷されています。購入者には妻子持ちの既婚者や伴侶に先立たれた中高年も数多くおり、グリーフケアの役割を果たしているのに注目してください。
現在、日本は晩婚化・少子化傾向にあります。男女ともに結婚に興味を持たず、生涯独身を選択する人も増えました。
そんな彼等にとって、ラブドールはありのままの自分を受け入れてくれる唯一無二のパートナーなのかもしれません。
また、売り上げには2019年から猛威をふるったコロナ禍も影響しています。
コロナの影響で男女が接触を避けるようになった結果、日常的に風俗に通っていた一部の男性が、ラブドールを購入するケースが増加したのです。
ラブドールに勝てるか?恋に落ちる感覚を楽しめるロボット サマンサ
上記のようにマニアから熱狂的人気を誇るラブドール。その対抗馬として注目を集めているのがセルジ・サントス博士が開発したセクシーロボット サマンサです。
サマンサはAIを搭載した最新型ダッチワイフで、見た目はブルネットの黒髪に青い瞳が妖艶な美女。
開発ポリシーは「恋に落ちる感覚を楽しむロボット」。故にアダルトな単語にリアクションし、購入者と会話もできます。
さらに斬新な点がダミーモード。購入者がサマンサに侮辱や暴行を加えた場合、肩・腕・表情などの電動筋肉が自動的にシャットダウンし、一切反応を示さなくなってしまうのです。
これはサントス博士の妻のアドバイスによりアップデートされた機能で、サマンサをより人間に近付けました。
難しいのは扱いがマンネリ化してもダミーモードが発動する点。
早い話、実際の女性のようにコミュニケーションをとらなければご機嫌を損ねてしまうのです。
サントス博士がダミーモード実装に踏み切った背景には、2017年に起きた哀しい事件が関係しています。2017年9月、オーストリア・リンツで開催されたイベントにて、サマンサは心ない来場者にボロボロに傷付けられました。サントス博士はこの結果に大変憤り、サマンサを完全な不感症に切り替えるフリーズ機能を持たせたのです。
物言わぬラブドールとAI搭載で会話もこなすセクシーロボット、あなたはどちらを選びますか?いずれにせよドールを尊重し、健全な関係を築きたいですね。
ラブドールと明るい未来
以上、ラブドールの奥深い世界をご紹介しました。単価はやや高額なものの、風俗通いを続ける事を考えれば、お気に入りの子を一体お迎えしたほうがコスパはいいかもしれませんね。
この記事を読んで興味を持った人は、思いきって買ってみてはいかがでしょうか?
※画像はイメージです。
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