あれは約2年前のこと・・・。
私と主人と子供の3人で近県に家族旅行に出かけました。
観光地を巡り、美味しいお料理を食べ、足が棒になるんではないかという位に歩き回ったため、私たち家族はヘトヘトになりながら、主人の運転で帰宅途中のこと。後部座席に座っている娘はよほど疲れたようで、すぐに熟睡してしまいました。
なんだか嫌な感じがする
時間は23時を過ぎたころ、ある有名な大橋を渡っている最中でした。
運転をしている主人が「なんだか嫌な感じがする」と言いだしたのです。
大抵、主人がそのように言うときは霊がいることが多く、私も慣れているので
「そうだね。でも変に気にしたら余計に取り付くいてくるから気にしないようにしよう!」
と雰囲気を敢えて明るくする様な音楽に変え、大きな声で笑ったりして、その場をやり過ごそうとしました。
しかし、重く嫌な雰囲気は変わらぬまま。
さっきまで大きな声で笑っていたはずの主人が急に無言になり、どうしたのかと覗き込むとこわばった顔をして運転をしています。
どうしたの?
私は何かあったのだと察知しましたが、どうしても気になったため「どうしたの?」と聞いてみました。
すると主人はバックミラーを指差し「子供が座っている横に男が座りこっちを見ている」というのです。
さすがに一瞬怖くなりましたが、事故をしては大変だと思い「分かった。○○(主人の名前)、事故だけはしないように気をつけよう。絶対に生きて帰るよ!」と言って、霊の存在を無視することに徹しました。
その間も霊はバックミラー越しにこちらを見たままです。娘はというとス幸いにスヤスヤと熟睡したままでした。
大橋を降りて、そろろそ自宅だという頃、私と主人との間(運転席と助手席との間)に何者かの左手が視えたのです。
あまりにもはっきりと見えたため主人と2人で思わず顔を見合わせました。
絶対に人の手だよね?
「あれ、絶対に人の手だよね?」と2人で確認しあった・・・。
まさにその瞬間、強い力でバックミラーが弾き飛ばされ、勢いよく助手席の窓ガラスに当たり粉々になったのです。
「わー!」と声を上げて叫んだ、その瞬間にパッと車内の空気が軽くなったため、急いでコンビニに向かい清酒とお塩を買い車を清めました。
結局なんだったのだろう?
その時に乗っていた車は新車でしたので壊れていたとは考えにくく、後付けで購入した市販のバックミラーを装着していましたが、緩みはなく挟む部分も壊れたりしていませんでした。
ただバックミラーが落ちただけなら取り付け方が悪かったのか?とも思いますが、そうとは思えないほどの勢いで飛んでしまったため、あの霊による仕業ではないかと思っています。
きっと私たちが気づかないふりをし続けたことが面白くなかったのでしょう。
私はここにいるよと伝えたかったのかもしれません。
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